受け手の変質の原因はなにか?

■[小説][オタク]受け手が自分の期待しない展開を処理できないのは「マルチエンディング脳」なのか
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20060801/multiending
おととい引用した文章と同じなのが西手新九郎。
ゲームだけが問題じゃない(ゲーム脳?)、というのは上で書いたとおり。現代はゲームに限らず納得いかないことを消化する必要がない・考えることを放棄した社会なのですね。特に娯楽を受け取り続けることに特化したネット世界は特に。


ちなみにドラマでも判りやすくつくる、というのがヒット作のノウハウとして確立されているのは以前書きました。
http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20060407#p2
ちょうど四海鏡さんも石ノ森章太郎先生の話を例にあげてくれてますね。
http://d.hatena.ne.jp/SHIKAIKILYOU/20060801/p1


まあ考えないで観られる・観るのが娯楽だというのもわかるけど、自分なりに作品を読み解くってことは本来面白い作業のはずなんだよね。それをやっている人も少なくないと思うのだけど、そういう人の意見ばかりに頼るのはつまらない。「自分で考えること」は、「解釈」は楽しいことっていうのはわかっていただきたいですね。
つーか書いてて思ったけど人と同調するっていうこと自体が軋轢を回避する一つの手段なのかなあとか思った。



ということでちょうどタイミングよくとても面白い本を読んだので紹介。