サイレントヒル

久しぶりに立川の映画館で観たー。やっぱ音イイ!
つーことで、とても良かった!今年観た映画で今のところトップ。(次点はカーズ)ホラーものが嫌いじゃないなら観ておいて損はないと思う。
2時間映画なのだけど、ほんとにまったくダレるとこがなく、それでいておなかいっぱいまで詰め込む、というわけじゃないセンスの良い映画。
とにかくカメラワークが良い。構図で内容を表現するのがカメラワークってものだけど、ヘタすればセリフなしでも行けるんじゃないかというくらいの表現力。母親がはぐれた子供を探す、というシンプルなシナリオを中心にしつつ小出しにされる謎とか、出てくるクリーチャーが下品じゃないところとかも好み。CGも完璧。
なによりヒロインのジョデル・フェルランド萌えー。特にクライマックスシーンはたまらんですね。こういうヒロインが好きさ。ホラーはやっぱりカタルシスがないとネ!
てことで夏のイチオシ。
http://movie.maeda-y.com/movie/00756.htm

ULTRAMAN

キッズステーションにて試聴。
うーん、見直してもやっぱりちょっと食い足りない感じ。これで大人向けっていうのはちとツライ。ライダー&戦隊と違って毎年というシバリがないぶん、もっとポストプロダクションに凝ったものってのは作れないものだろーか。
まあそのへんは置いとくにしても、やっぱりもっと巨大なものがぶつかり合ってる感触とか、怪獣がスペシウム光線で爆発するようなカタルシスとか、そういうところはちゃんと押さえるべきとこだと思うんよ。いくら特撮がんばりましたといっても、そういうツボを間違えてるとこがアレなんだよなあ。セイザーXはシナリオがダメでも特撮はちゃんと劇場レベルにしてた、ってのと対照的というか。10m大のウルトラマンが初登場!とか聞いても、普通人はハァ?だと思う。
にしても新宿半壊してるし、これをネクサスでなかったことにするっていうのはボウケンというよりも単に無謀としか。意外なつながりという試みはいいけど、もうちょっと巧く繋ぐ方法はなかったのかと思ってしまったりして。ネクサスがちゃんとウケるように作れてれば、ノアの扱いも全然違ったものだったんじゃなかろーか。ああ、Nプロジェクト……。
って全然映画の感想になってないネー。

 

 人々の頭がおかしくなっている?

受け手の変質の話。


http://haguruma.2log.net/archives/blog143.html
叩きが多い中ゲド戦記擁護意見を発見。内容はまあ納得出来るけど気になったのはここ。

 あと他の批判とかでもよく言われている「台詞で説明しすぎ」という点に関しては、気になりはしたけれど批判すべきかどうかは迷うところ。
(略)
 これはマンガとかでも言われている問題だけど、マスな受け手側の読解力のハードルがどんどん下がっているので、できる限りわかりやすくしないと受け手はわかってくれないし、面白がってくれない傾向が強くなっているんですよね。それを考えると、『ゲド戦記』もジブリ作品という「国民的映画でなくてはならない」という制約ゆえに、説明台詞を多くせざる得なかったのではないかと(もちろく脚本の構成&原作の咀嚼不足という点も否めないだろうけど)。

というのは、
小学館ガガガ文庫ガガガトーク

佐藤:最近思うのは、人が物語に共感する力。小説でも映画でもゲームでも「こうなってほしい」という願望と、実際の展開がズレた時に、自分の中で処理することができない受け手が多い気がする。少しズレると「それは鬱展開だからナシ」とか言って切ってしまう。そして、その感想がネットによって伝染していく。これは東さんがさっき言ったことに近いのかなと。
東:そうですね。意見の相互調整のシステムが整っているということですよ。
(略)
何かについての意見を共有できやすくなってしまったので、作品の評価にしても無意識に一瞬で相互調整してしまう。それはあまりいい状況じゃない。いろんな人にとって不幸なことだと思います。逆に、ベストセラーも出やすいだろうけど。でも、全体的には、面白くないんだよなー、個人的に。

http://ga3.gagaga-lululu.jp/talk/2006/06/0201.html


というのとリンクしてると思った。(こっちのブログの記事も面白いのでオススメ)
ネット界隈だけなのか、それともそうじゃない人もみんななのか、というのはよくわかんないけど。


まあこういうのは単に雰囲気の問題なのかもしれないけど。
昨日書いたとおり、果たして情報が増えれば増えるほど人は正しい判断ができるようになるか、といえばまったくそんなことはないわけで。
結局今は過渡期ってことなのかなあ。今こそぼくたちの洗脳社会 (朝日文庫)を予言の書として売り出すべきですよ!