創作物の規制/単純所持規制に反対する請願署名 は有効か?

http://www.savemanga.com/
創作物の規制/単純所持規制に反対する請願署名活動をコミケ会場の数カ所でやってた。
署名を集めて政治家のところに持っていく、という趣旨なんだけど、どれくらい効果があるのだろう……と考えてしまう。(そもそも誰のところに持っていくのか?規制派議員本人に?それとも規制反対派の野党?)
なぜ創作物が規制されるのか。漫画を悪者にしているのは誰なのか?政治家なんて、世間の空気を読んでいるにすぎない。世間の空気を作るのは、ぶっちゃけマスコミであって、そっちをなんとかしない限りはどうしようもない気がする。
人間は感情で動くものだ。いくらデータを並べたててみても、そんな面倒なものをわざわざ一般の人は見ないだろうし、そんなことで本人にとっての長年の『常識』は簡単には変わらない。毎日流されるテレビの洗脳で作り出される空気こそが人を、世間を動かしているのだ。
賛同者に宮台真司先生が入ってるけど、以前ビューティ・ヘア猥褻漫画事件の裁判のときに、宮台先生が正論をぶつほどかえって裁判官の心証を悪くしてしまった、とことがあったのを思い出す。


それと一つ気になるのは、単純所持はともかく、創作物のほうはどこまで自由にやって良いのか?という問題を請願署名市民有志のほうは認識しているのか、同意しているのか?ということ。
つまり、体制側および世間と交渉するなら、妥協点はどこなのか?
今のエロマンガの消しはすごーく薄いのだけど、現状のままでほんとに良いのか?少しは妥協して黒ベタ・白ヌキ*1にしたほうが意見も通るんじゃないか?という気がする。映像作品は成人指定でもみんなモザイクが入っちゃうこの国で、漫画だけがほぼ無修正が許されている、というのはどうなのか?
イスラム教国ほど厳しくする必要はないと思うけど、今の社会的モラルに合った規制レベルに合わせるというのも必要じゃないかと思う。

*1:古本屋で10年くらい前のエロマンガを買ったりすると、肝心なところが全部白ヌキだったりする……けど、十分使えるわけだ