社会派くんがゆく!RETURNS

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唐沢●社会という単位で生活している限り、能力の差というものは歴然と誰の目にもあきらかになる。周囲より優れている部分を自覚してはじめて自分への尊厳なんてものが生まれてくるわけで、その認識が完成されてしかるのちに、優れているものの義務、ノーブレス・オブリッジってもんが認識される。で、それが小中学生のうちは体が大きいとか力が強いとかいうことでの優勢度の認識が主で、だからガキ大将ってのが生まれる。ところが現代教育の場において、この“強い自分”の認識を堂々と出すことはいけないことになってるんだな。でも、自我の発達段階において、その認識は絶対に必要なもので、じゃ、どうするかっていうと、陰で自分より弱いやつをいじめることで、なんとかその本能を充足させることになる。今の制度の下でいじめをなくす、ってことは、人間の自我の正当な成長を阻害するってことでもあるんだ。

という部分に大変納得した。自由も平等も、自分から求めるならともかく他人からもらう分にはかえってつらいものだってこと。理想も過ぎれば毒になるっつーか、おじいちゃんたちの理想(GHQの洗脳だが)を今に引きずるのはやめてくれないと不幸が増えるばかり。
野党の審議放棄で教育基本法改正は通ったし、ゆとり教育の旗振り役、寺脇研*1も辞職したことだし、少しはマシになってほしいもの。


年を食わないとわからないものだけど、自分の役割・自分の居場所がわかっている人は幸せなんだと思うねえ。だからこそ、いじめられてるなら逃げ場というか、学校の中だけではない世界を教えてあげることで、いじめられっこも助かるし、序列を無理矢理作るためのいじめも減ると思うのだ。
こういう性格ならいじめられてもしょうがない、と思われるタイプがいじめられるのと、序列のための強制的ないじめってのは別なんだけど、そこをごっちゃにされるのが一番の問題だと思う。


まあいじめられてもしょうがないタイプの人は都知事に軽くいなされてたけど。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/852663.html
結局見ず知らずの他人の死の軽重なんて本当にマスコミ次第なんだよな。このままじゃ本当に苦しんでいる人はどこまでも救いがなくなってしまうよ。
http://briefcase.yahoo.co.jp/fraud2006summer


つーかたいてい人にバカにされないためには、なんでも「人のせいにしない」ってことで片づくと思うんだけど。つまり自分に誇りを持つ・行動に責任を持つってことで、結局そういう大事なこと*2を子供のときにちゃんと教えてもらえなかった人がこういうの

鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール

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にコロリと参っちゃうんだから、実にアレだよなあ。環境って大事だよな。


マスコミ狙いで死ぬならこれくらいやってくれないとっ。

華麗なる割腹 (光文社時代小説文庫)

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*1:自身は子供がいないそうな

*2:ウルトラ五つの誓いですな