夜這いの民俗学
- 作者: 赤松啓介
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 1994/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 赤松啓介
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 1994/08
- メディア: 単行本
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おおらかな時代といえばそれまでだけど、ここまで性に関する倫理感が異なるというのもスゴイ。戦前と戦後は60年しか離れていないわけで、戦後の教育というのは強烈だったのだなあと思う。
誰と性交しても自由で、子供が出来てもどこかしらに落ち着くところがある、というのは今の感覚では想像もつかない。単純に現代は女子供を大切にするようになった、という言い方も出来るけど、そう簡単には割り切れないだろう。現代の年少者の歪みは親子だけが親密でありすぎる一方、社会とのつながりが希薄になっているせいもあるように思う。
過激な性教育が問題になっているけど、ムラ全体で筆おろし、水揚げという、実践的な性教育システムがあるなら、実はそっちのほうがまともなのではないか。18才になるまで性的な情報を完全にシャットアウトする、という教育はそれ自体が歪んでいる。
もちろん動物の本能から離れていくことが人間的、という言い方も出来るけど、結局気持ちのいいことはみんな本能に根ざしているわけで、無理に離れるのもどうかと思う。
クリスマスだってキリスト教が普及するまでは、もともと北欧の乱交パーティだったそうだし。
こういう乱交OKな環境では、男性女性の相手の選択の感覚はまた違ってくるのではないか。竹内久美子ファンだけど、そういう視点で男女の配偶者の選択の基準を考察していくとどうなるのかなあ。
まー性を解放しろといっても性病が蔓延するのは困るけど。一説によると江戸の男は7割が梅毒だったそうだし。
あとこの本は男性からの視点のみなので、女性から観るとまたまったく違う感覚なのかもしれない。筆者に言わせると非モテ系の人の処女信仰なんて馬鹿らしいのだろうなー。
それはそうと、性の問題はともかく岐阜の事件は違うタブーのほうが問題なわけで。関東人にはよくわかりません。
http://www.mailux.com/mm_bno_dsp.php?mm_id=MM3CA3323935BAC&bno=20060424154409