今期深夜アニメ

よみがえる空もあいかわらずリアル指向でいいね。これ深夜アニメではなく実写ドラマでやってたら、もしくはゴールデンでやってたら、名作として一般に認知されるんじゃないだろうか。


練馬大根はユキカが出てからかえってテンションが下がった感じなのが残念。初期の2話のままのルーチンアニメを貫いてたほうがいいと思うんだけどな……。


かしましはイイ感じ、というか王道的な盛り上げかた。にしてもこのアニメの面白さって百合の魅力とは全然別だと思う。シスプリが近親相姦のタブーとは無縁なのと同じく。
ギャグキャラ扱いの明日太とはずむの物語でやってたらまた全然別の魅力が出たのかもしれんけど、それじゃメジャーにはならないということをあかほりさとるは解ってて書いてると思うし、そこが巧いなあ。


灼眼のシャナがダメだったのは言葉はユニークなだけで設定的にありがちな点はさておくとして、結局主人公が三角関係にまったく絡んで来ないせいかもしれん。というか町を捨てるにしても全然悩まないよなあ。活劇としてはそこにドラマを置くべきではないのかもしれないけど、生にも女にも執着しない主人公に同一感は抱けないよ……。割り切ってギャルアニメとして楽しむには、シャナはちょっとデレ過ぎな気がするし、キャラとして薄いんだよな。
ネギま!なんかは主人公から性の要素をスポイルすることで、読者はカタログ的に女の子たちの行動を楽しむことができるわけで、そういう点で赤松健は巧いと思う。


ノエインは全編通して主役・脇役ともに全員巧く機能しているし、きちんと話が収束して言ってる印象。もしかしたらセカイ系に属する内容なのかもしれないけど、SFドラマとしてきちんとまとまっている。赤根監督の最高傑作になりそうな予感!


Fate/stay nightはやはりゲームをやってると先が見えちゃってるのがダメなのかもしれないけど、ゲームのシナリオをヤマとか考えずにそのままアレンジなしにアニメ化しても、アニメ作品として面白くならないというのがよくわかるなあ。かえってお当番制のギャルゲーアニメのほうが、区切りがはっきりしてる分素直にアニメ化できてるという感じ。
つーかアニメ版のキャスティングにいまだに慣れません。ジェネオンやら角川やらの思惑が入らずに、渡辺製作所がキャスティングしていたらどんなキャストになったんだろう?


ところで一般の人気(視聴率なんか)が作品の面白さ・内容のレベルの基準だとは思わないけど、その面白さを説明するには『俺が面白いと言ってるんだから面白い』じゃあお話にならないわけで。
ただし面白いところを書いちゃうとネタバレで未見の人の楽しみを著しく削いじゃうというところがこういうのを書いてるときのジレンマであるな。