ウルトラマン対仮面ライダー (文春文庫PLUS)作者: 池田憲章,高橋信之出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (8件) を見る

「対」とついているものの、別にケンカするわけでもなくそれぞれの番組の魅力を徹底的に分析している本。裏話も満載だし、文章もノリノリで書いている面々の作品が好きだーという思いがビリビリと伝わってくる。俺もこういうのを書きたいなあ。
初期のライダー・ウルトラを観直したくなること必定の一冊。


それにしても仮面ライダーシリーズもウルトラシリーズも、平成になって復活して得たものと失ったものを考えるとなかなか感慨深い。
もう仮面ライダーもなんでもありの痛快娯楽路線には戻れないだろうし、ウルトラマンも牧歌的な雰囲気を出そうとしてもどうしても違和感が拭えないだろう。時代のせいといえばそれまでだけど、受け手側がそれを許さないというのはちょっと違う気がする。子供が求める・に求められるものはいつの時代でも変わらないだろうに。メッセージを娯楽ドラマにのせて伝えてくれる分には文句ないんだけどね。


先日id:washburn1975さんにコメントいただいたように、ウルトラシリーズに差別や沖縄問題などのテーマが語られたものがあるのは有名な話。海外でいえばスタートレックもSFなら政治的な話題を表現出来るという狙いがあったそうな。まあ結局それをどう受け止めるかは受け手次第なんだけど。