仮面ライダー響鬼35巻

http://d.hatena.ne.jp/poietes/20051009/p1

響鬼論書かないと書いたけどこれだけ紹介させて。

こうした明日夢の神聖性を否定する者として入場したのが桐矢京介だったのは今さら云うまでもない。登場人物としての彼の意味が明日夢の否定にある以上、彼には一個の人格としての自立性がない。明日夢を否定したものが桐矢であって、云わば明日夢の影に過ぎない。だから世の桐矢嫌悪者が桐矢の人物像の薄さを非難するのは何とも見当違いな話だ。薄いのではなく元より存在しないのだ。とはいえ第三十話以降、桐矢少年が登場したことで明日夢は強力な否定に見舞われ、少しだけ人間味を帯びてきた。物語が生動し始めた。

diaria soliloquiaより。なるほどそうか!と膝を叩く。
人格としての自立性がない、元より存在しないとまで言い切っちゃうのは炯眼。脊髄反射的に桐矢キライ!と言うのは勝手ながら、こういう考察をするほうがより深く作品を楽しめるのではないだろうか。
この方の文章はちょっとクセあるけどキレイだし好き。自分もこんな感じに書ければなあ。



ついでに井上敏樹支援。

944 :名無しより愛をこめて :2005/10/11(火) 00:40:42 id:X3vz0RQg
超人であるが故に凡人の苦しみがわからないヒビキが
明日夢を通してそれを学ぶって話だったけど、
俺はわかってなかった、って反省するだけじゃなくて
即行動に出てトドロキの悩みを解決してしまうあたりが
ヒビキの威厳も保ちつつ人間臭さも見せててバランスが良かった。

トドロキを喫茶店に呼び出したときの「“ちゃんと”相談に乗るからさ」って台詞が好きだな。
この前はお前の悩みを軽く見ちゃってスマン、って意味が言外に含まれてて。

http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1126162014/944
もうみんな読んでるかな。