社会派くんがゆく!Returns #37

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今月もバキバキに名文!

いつも世界を相対的な視点で斬ってる連載だけど今回は視点がかなり形而上的なところまで行ってる印象。
初めにネット言論の危うさについて書いてるけどこれって露骨に当てはまるところはいくつもありそう。

そういえば自分がおととい書いた「民は情、政は理」という考え方もこの連載にとても影響を受けていると思う。
どれだけ自分を相対化した視点におけるか?というのは突き詰めていくほど非情ではあるけど、その一方で真理でもあるからそれに惹かれる人が多いわけだ。
もちろんトークとしての巧さもあるけど。


唐沢俊一氏の言葉じゃないけど今月笑ったのは

唐沢●渡部昇一が昔、すんげえシビアなこと言ってたな、「技術を持ったアタマのいい方に来てもらいたいですね、労働力しか値打ちのない人は来てもらわなくていいんです」だって(笑)。
村崎▲いや、まったくその通りってえか、同じく脱北者なんかにも親切にするのはどうかと思うんだよな。だいたい、自分の国を見捨てて逃げてくるような連中を信用して助ける方がどうかしている。

という部分。

いつも思うけどなんでもかんでも政治が悪いとする薄っぺらな言論に魅力がなくても当然なのだ。
朝日新聞のくだりにそれが象徴的に書かれていると思う。

年をとると思考に柔軟性がなくなってくるのか、それとも人は子供の頃に受けた教育を一生忘れないのか。はたまたそれは教育じゃなくて単に親の世代が晴らせなかった恨みごとを責任転嫁された子供の心の瑕なのか。



最近のトピックといえばこの間の愛知の事件だけど、どうせ犯人はヤク中で簡単に刑が軽減されそうな気がするよ。
これって単純に刑法の問題だけでもないんだよな。
これでも読んでなおいたたまれない気分になってください。
そして殺人者は野に放たれる