潔いヒーロー

http://d.hatena.ne.jp/lotustea/20070324/1174710683#seemore
ルルーシュが悪のヒーローで、スザクが正義のヒーローというのはなるほどと納得。
正義のヒーローってなんだろうと考えると、やはり個を優先する人だと思うんだよね。ルルーシュは個を優先する「悪」、スザクは公を優先している「正義」と考えるとわかりいい(実際はそんなに単純じゃないとこが面白いのだ)。
しかしながら正義の、公を優先して自己犠牲も問わないキャラクターというのは見方を変えるとある意味無責任という言い方も出来るわけで。実際死んでしまったとなるとそれは「あとは任せた!」と同じことだし、そうならないのはたまたまその登場人物が劇中でヒーローの役割を与えられてるだけなんだよね。
ヒーローが、自分が死んでもかまわないと思って戦える人間だ、というのは、ヒーローがたいてい天涯孤独だったりするのと地続きだと思うし。
スザクの場合はルルーシュより積極的に生きる理由がない(どころか罪の意識があるので死んでもいいと思ってる)、というだけの話で、後半クールはそれが逆転しそうな予感。


個と公の葛藤があったとき、どちらも取れればそのキャラクター・作品は非現実的なヒーロー寄りになり、どちらかを選ばなければならないとドラマ的になる。っていうのは前も書いたけど、自分の中では便利理論。
昔は作品を見るときドラマ寄りじゃないとやだなあと思ったものだけど、最近は辻褄全てねじ曲げたって万々歳でいーんじゃね?と思ってたりするのは作品内の不幸にいちいち反応するのが面倒になってきてるせいかもー。


つーか「君が入れ込んで観てるのはちっちゃい女の子が出てる作品だけだろ!」とツッコまれると「そうですが何か?」としか答えられませんがっ。シグルイはノンスクランブル放送になるといいなあ。