幸福な誤読

http://d.hatena.ne.jp/korohiti/20070215/p1
ここを読んでいろいろ考える。
個人的には小林靖子が原作として一番無制限に書いてたのはウィッチブレイドだと思うのだけど、一般に代表作として認知されてるのは龍騎やせらむんなんかの特撮作品になるのはしょうがないんじゃないかな。


1年間スタッフ&キャストが作り上げてきた物語の締めのセリフが役者によって変更された響鬼みたいな例もあるから、ここは脚本の領域、みたいに視聴者が見分けるのは難しいわなーと思う。
脚本家語りにしろ、お金を払って見る映画や小説と違って、受動的メディアであるテレビ、それも子ども向けテレビドラマとなると作品の完成度よりも、視聴者を30分テレビの前に釘付けにしておくことが一番に求められると思うので、同列に語るのはやっぱり違和感があるな。
そういう意味ではテクニカルに書かれていることが解りやすい小林脚本は語りやすいのかもしれないと思った。


まあ人間自分の「好き」を他人に伝えようとするときは、どうしても理屈をつけないと語れないものなのでそこが難しいところ。どんなにがんばっても好き嫌いっていうのは感性の問題だしなあ。その理屈のつけかたを失敗すると他人からヘンに見られるのはしょうがないと思う。要するに理屈をつけて他人に説明するとき、「この作品のここはダメだけど俺は好き」が、「俺が好きなものだからこの作品は完璧」に置き換わっちゃう。
http://guideline.livedoor.biz/archives/50706443.html


さらに言えば好き嫌いっていうのは作品の技術的な完成度より、登場人物を好きになれるか?っていうのがずっと大きいと思うし、それでいいんじゃないの?と書くと雑過ぎるかしらん。嫌いなヤツばかりの作品なんて見る気にならないのはオタクだろうがフツーの人だろうが一緒だし。*1キャラクターの行動に共感出来るか?っていうのは大きいと思う。
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20070213/kyara
そういう意味ではアニメの主人公のほとんどがティーンエイジャーなのは解りやすい例。(だから妖奇士は……)*2


話が脚本からどんどんズレてるけどそんなかんじ。

*1:どんなにイイと思ってるものでも「絵が嫌い」「役者が嫌い」と言われるとどうしようもなかったりする

*2:個人的なことを書けば、555の主人公がぶっきらぼうで人が怖くて夢がないヤツではなかったら、響鬼の主人公が後継者ほったらかしの独身30男じゃなかったらそれほどはまらなかっただろうなーと思うのだ