ウルトラマンメビウス

in聖蹟桜ケ丘。
なんやかやでメビウスショーを観るのは初めてなんだよね。今回は無料のショーということもあって会場はウルトラファンの親子連れで満席になっていたぞ。
初めて見たけどこれがメビウスの標準ショーらしい。ネタバレありなんでこれから見る予定のある人はスルーで。


ショー開始とともにいきなりベムスター登場!それを追ってメビウス、ヒカリが登場。

「君は……!」
「光を取り戻すことができた。人の思い……そしておまえにもな」
「じゃあ……!」
メビウス、強い力が地球に迫っている。ここは、俺に任せて行くんだ」
「……わかった」
ヒカリに後を任せて退場のメビウスベムスターをあっさりと倒すヒカリ。強いぜ!



ザラブ星人!どうしてここに……」
「あっ、おい!こらジャマだどけ!」
一方グドンと戦うザラブ星人メビウスも一緒に戦うが、独りよがりな戦いをするザラブ星人のせいでグドンに逃げられてしまう。

「どうしてこんな危険なことをするんだ?それに、地球に何をしにきた?」
「あぁ?俺は宇宙の賞金稼ぎさ」 
「賞金稼ぎって悪い人を捕まえてお金を稼ぐあれ?」
「そうさ。それで俺はこの星に怪獣をやっつけに来たってわけよ」
「怪獣を倒す?それでここにいる人たちをどれだけ危ない目に合わせたと思っている!さっさと自分の星に帰るんだ」
「やかましい!あれは油断していたんだ!」
ザラブ星人はアトラク用だとアクションができるように頭が別パーツになっているけど、なんかどっこいおむすび君みたい。


「待った待ったちょっと待った!」
「あなたは……ミジー星人?」
「各々方、ここは一つ穏便に、私の顔を立てていただいてですねハイ、ここは堪えて堪えて、あんまり熱くなりなさんな」
「ななな、なんだおまえは?」
「これは失敬。私はこういうものです」
「宇宙ウォーカー地球支部記者。新聞記者さんなんだ」

ケンカする二人の前に現れるミジー星人。ここだけなぜか平成ウルトラ。
ジー星人を無視して怪獣を追う二人だったが……。



「や、やるな……だが、怪獣は俺が倒す!」
「どうしてわかってくれないんだ……僕だって……!」
おたがいの息が合わないせいでまたもグドンを取り逃がしてしまうメビウスザラブ星人

「無鉄砲な男に、正義感あふれる若者……。その両方の心の中に、似たようなものが見えたのは幻であろうか。それは、熱さだけではない何か。かくいう私も、以前の自分を思い出し、身体が熱くなっている……。それは、それは……!」
そんな二人を見守るミジー星人だが……!?
ここで前半終了。


「最後は元気いっぱいに、変身ボーズ!」

お遊びコーナーはウルトラショー恒例のウルトラマン体操。
会場のちびっこのノリが良くて楽しい。会場の一体感がイイ感じ。


「君は勇気があるんだね。けど……」
「けど……?なんだよ、それ以外になにかあるのかよ!?」
「フム……『優しさ』については、どう思う?」
「『優しさ』だぁ?そんなもん見せたら、相手につけ込まれるだけだろうが!そんなもん必要ない!
『ひとつ!他人の力を頼りにしないこと!』」
「それってもしかして……」
「俺の親父が教えてくれた言葉よ。それを信じて俺はここまで生きてきたんだ」
「……そうか。良い言葉だね。でも、その言葉にある本当の意味を君は知っているかい?」
「なに?知ったふうな口をきくんじゃねえ!」

後半戦。ザラブ星人を諭すミジー星人だったが……。


「あれは……まさか!」
「このやろうーっ!」

再び現れたグドンに立ち向かうザラブ星人メビウス。しかしそこに怪獣サタンビートルが!あっさりとグドンを倒すサタンビートル。そしてザラブ星人も……。
一人サタンビートルに立ち向かうメビウスだったが苦戦する。
「大丈夫か?」
「無理だ……強すぎる。ここはいったん退いて……」
「それではこの会場のみんなはどうなるんだ?君の勇気はそんなものなのか!?」
「くっ……」
「あきらめちゃ……いけない!みんなを守らなきゃ!」
「そうだ。みんなの力でメビウスを助けるんだ。おねえさん!」
「うん。お願いみんなメビウスに力を貸して!」
会場の応援を受けて苦戦しながらも戦うメビウス
「どうして……!?」
メビウスは一人なんかじゃない。みんなのパワーをもらって、それを力に変えて戦っているんだよ。そして、みんなを守るための優しさが彼を動かしているんだ」


「俺も見ているのは……ここまでだ!」
「どういうこと?」

「ヒカリ!ミジー星人はウルトラマンヒカリだったんだ!」
ジー星人はウルトラマンヒカリだった!さっきまでウルトラマン体操してたのにー。


「一緒にメビウスを助けるんだ。勇気と、そして優しさの力で!」
「うおおおおーーっ!」
ザラブ星人!」
メビウス!だらしがないぞ!これだけのみんなのパワーを無駄にする気か!俺たちの力を使え!」
「よーしみんな、メビウスにパワーを届けよう!せーの」
「「がんばれー!」」
「もう一回、せーの」
「「がんばれー!」」
メビウス!」
「君の気持ち、しっかり受け取った!いくぞ!シェヤッ!」

会場のちびっことザラブ星人の応援を受けて再び立ち上がるメビウス


「みんなも一緒にメビュームシュートでパワーを送って!いくよ!」
「シェヤッ!」

会場の応援を受けた二人のウルトラマンの必殺技が強敵サタンビートルを倒す!


「大丈夫か?……ありがとう。君のおかげで勝つことができた」
「フン。危なっかしくて見てらんなかったぜ」
「アハッ、そうだね」
「わかったようだな。あの言葉の本当の意味が……」
「ああ。自分一人だけでやるって意味じゃない。限界まで諦めず努力するってことなんだな」
「それって……」
「「一つ!他人の力を頼りにしないこと」」
「知っているのか?」
ウルトラ五つの誓いの一つさ」
「そうか。おまえたちの言葉……か……」
「俺も以前はおまえのように一人で戦っていた。でも、メビウスの優しさが俺を変えてくれたんだ」
「僕だって最初は独りよがりだった。それを教えてくれたのは、地球の人たちさ」
「そうか……。みんなもただ守られているだけじゃないってことだな。強いな……。じゃあ俺行くわ」
「また……どこかで」
「へっ、もうこりごりだよ。じゃあ、またな」   

ということで平和が戻った地球。去っていくザラブ星人
めでたしめでたし。



ということでウルトラ五つの誓いメビウス、ヒカリの各キャラクターが巧く組み合わされたシナリオ。とってもメビウスらしい話で泣かせる。
アクションも小道具に頼らずにいろいろなパターンを見せてて飽きさせないし、ウルトラらしい相手に当ててく殺陣が見られて良かった。会場がこぢんまりしてたせいかちびっこたちの応援が熱かったのもグッド。ゲストが多ければ、仕掛けが派手ならば、役者が来れば良いショーってわけじゃなく、こういう会場が盛り上がるショーが一番良いと思うねえ。メビウスショーは初めて見たけどとても良かった。


シナリオは共通だけど、出てくる怪獣や星人は会場ごとに違うみたいなので、観に行ける人は是非。