ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

これは観に行くべし!
老人力映画だと思っててすまんかった!
信じる心が勇気になる、というテーマがストレートに画面に反映される、ヒーローショーみたいなイベントムービー。
ウルトラ兄弟のキャラクターはそのままに、最新の技術で生まれ変わった戦闘シーンがカッコイイ。板野一郎CG監督の、『昔のウルトラマンだって今のウルトラマンに負けないくらい強かったんだ』というところを見せたかったというとおりに、縦横無尽に空を飛び回って戦うウルトラ兄弟の雄姿!考えてみれば空飛べる宇宙人が地べたでプロレスする意味ないわなあ。完璧とはいかなくても、完成度より画面のハデさを求めたというのも納得できるし、今映像化するならこうじゃないと!CGにしててもアクションはちゃんとスーツアクターの動きをキャプチャしたもので、かつ合成素材はちゃんとライブラリーから持ってきたっていうのが原作をちゃんとリスペクトしてて嬉しい。ポストプロダクションに時間がかけられるというのは大きいなあ。
実写でのあの4人もそのまんまでとってもイイ!やっぱりこうじゃないとね!


なーんてオトナ向けのアピールはともかく、ウルトラマンや防衛隊に憧れている少年を設定して、子供の視点を大事にしているとこがものすごく良いなあ。もちろん大人が子供の視点に戻れるように、というキャラクターでもあるわけだけど、ウルトラマンは子供のヒーローだし、そうあるべきというのを再確認させてくれるよ。大人の感想にはあんまり出てこないけど、これが一番のポイントだと思うなー。
とにかく脚本が実に『わかってる』カンジ。長谷川圭一は今までで一番いい仕事をしているよ。


40周年記念作品としても、これからのウルトラマンのスタート作品としても良いものになっていると思うよ。ウルトラマンメビウスを未見の人も是非!ハリウッドリメイクされたアメコミヒーロー映画は確かにうらやましいけど、日本にはちゃんとウルトラマンがいるんだ!って思うことうけあい。
上映館&上映回数は少ないけど、また観に行かないとね。