○○○を語るということ

■[アニメ]アニメーターのわずかな個性も許さないアニメファンに絶望した!
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20060726/animator
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20060727/animator2
今更だけどなんか大騒ぎだったらしいぜ!つーかkanose氏がなのはをちゃんと観てなかったってだけのハナシだったみたい。


なのはA’sの修正まとめはこのサイトでほとんどが見られる*1のだけど、
http://lolipuni.com/list/review/nanohaAs/nanohaAs_DVD3-2.html
絵柄の違いは個人の好みが大きいとはいえ、7話のアイキャッチは動いてるとこはもろにMUSASHIクオリティなので誰が見てもヤバイと思うはず。……というか、描いてるほうがヤバイと思っててもスケジュール上出さざるをえない状況になることは往々にしてあるわけで、そういうのを『認められちゃう』ってのも逆になんだかかわいそうな話だ。


A’s7話とかは個性以前に見るからに絵が荒れてる(間に合わないから作画監督もちゃちゃっとやっちゃったんじゃ?)んで、DVDのリテイクが個性を殺したというのはまるで見当違い。動き自体はリテイク後もちゃんと生きてるしね。絵柄だけにしても1期のときのは2期ほど崩れてないし。
ちなみに絵柄が違ってるのが気になるというのはファン側だけじゃなく、作り手側も十分意識しているわけで。後半総作監が入ってないとすればDVDでリテイクしたい、というスタッフの気持ちも当然といえば当然だし、比較表を見ても絵柄だけを問題にしているわけじゃないのがわかるはず。
完璧なクオリティコントロール(全カットに修正を入れちゃう)といえば宮崎駿なわけで。だから後継者が育たないってのもあるよなー。アニメーターの個性を許さないパヤパヤに絶望した!


こういうのはわかりやすい例だから騒がれるのだけど、少なくとも観てない人は語るな、というのはアリなのじゃないか。じゃなきゃ少なくともちゃんと観てませんが、と断るとか。単に感想を書くのはいいけど、『批評』を名乗りはじめると自分の物知らずを露呈して要らない恥をかくことを覚悟しないといけない。
誰でも情報が発信できるWeb2.0時代って、ただ単にノイズが増えるだけ&常にリテラシー能力を磨かざるを得ないってことでもあると思うのよね。
『わかりやすい』ものについて語るのは簡単だけど、語り手が中身についてちゃんと解ってるかどうか、というのは他人からのほうがよくわかるし、そこで『薄い』*2のはやっぱりつまらんと思うし、勝手いってんじゃねーと思っちゃうのは人情。
君はハルヒのスタッフを5人以上いえるか!?
http://buchi21.blog64.fc2.com/blog-entry-181.html

*1:ちなみこのサイトはD.C.S.S.の修正比較も載ってるけど、直されてるとこは個性ですまされないと思われるとこばかり

*2:もうひとつ、全然違う用語で話されるのも困る。アニメの話のはずなのに文学論されたりとか