超星艦隊セイザーX

さらばセイザーX。アクションは最終回にしてはあっさり目な感じだけど、セイザーXらしいと言えばらしいか。
OPは結局3番のままだったけど、『不吉な闇が空から降りて……』という歌詞は初めから最終回近くの展開を想定したものだったのかなあ。


『こんなにいい涙を流せるヒーロー番組がかつてあっただろうか?と思うくらい。』と脚本の河田氏が言うのもわかる気がする。全員がバラバラになるけど、それでいて繋がっているという感覚。過去と現在と未来、地球と他の惑星という距離を越えて続く友情、愛情を見せてくれた最終回。
同じ家族愛がテーマのマジレンジャーと比較すると、マジレンジャーは全員が同じ場所に集まっていることに幸せがあり、セイザーXはみながバラバラでも繋がっている、という見せかたの違いがあって面白い。どっちが良いというわけじゃないけど、あえて『別れ』をきちんと描いてみせたセイザーXはチャレンジャーだと思うし、ちゃんと今までの積み重ねが伴っているところが素晴らしい。普通の子供番組ならシャーク隊長は居残りさせるよな。



個人的に印象に残ってるのあえて3つ。他にもいっぱいあるけどね。どっちかと言えば2クール目までの不安定な関係のほうが好みだったなあ。劇場版は特撮パート以外はどうでもいいなあ。
第9話 『史上最悪の3日間』
http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20051126#p3
第15話 『危機一髪!シャークセイザー登場』
http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20060107#p2
第20話 『ケイン、裏切りの刻!』
http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20060211#p3

番外:かつしか立石住宅展示場 セイザーXバトルステージ
http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20060505#p1
ロバートさんの娘さんがかわいかったです。


セイザーXが良かったのは対立と和解、愛情と憎しみといった根源的なドラマの魅力が、個性的なキャラクターのかけあいで表現されているところか。もちろん演出方面で子ども向けアクションとしての楽しさが判ってないところがあって、手放しで褒めてばかりじゃあないのは以前書いたとおりだけど、心に残る作品になってると思う。
特撮番組のプロデューサー連は今すぐ林民夫を起用するべき!他の監督の演出でやってたらまた違った良さが出てくると思うし。メビウスを書いてもらったら面白くなりそうな感じ。
なにはともあれ全38話どうもありがとうございました。