Fate/stay night

終了。
うーん、試聴モチベーションが保てず、結局2/3しか観てないなあ。というのはゲームを先にやったから内容を知ってる、というのもあるけど、やはり1回1回のまとめかたが巧くないせいが大きいと思う。監督自身インタビューで、まとめて観たときのことを想定して作っていると言ってるけど、やはり区切りはある程度わかるようにしてくれないと次を観たくならないのが普通の視聴者。どうせ後半オリジナル展開にするんだから、初めのほうも多少アレンジしても別に問題ないと思うのだけど。このへんアニメ向けに活劇シーンを入れる構成にした吉永さん家のガーゴイルと対照的。というかゲームは自分で好きなところまで進めて中断できるけど、アニメは作り手側で区切ってくれないと困るってだけの話なんだよね。それと同じく主人公の主観で進むゲームと、視聴者の客観で進むアニメとの齟齬は埋まってないように感じた。最終回で急に画面にセリフを出されてもなあ。原作の文字の力をリスペクトした、というよりアニメの演出側の怠慢を見せられたような気になったのは自分だけだろーか。
それでも何か強烈な共感(士郎はセイバーや凜が好きな俺の分身なんだ!とかでもいいし、俺も正義の味方になりたい!とか)があればまた違ったのかもしれないけど、そういうのも別にないんだよな。


全体的に作画がだだ崩れという印象はないし(2クールなのでちょっとくらい捨ての回があるのはしょうがない)、演出側でそんなにひどい仕事をしたとは思ってないけど、ゲームの桜ルートまでやらないとFate/stay nightという作品の全体は表現できないし、独立したアニメとして観た場合アニメ誌が盛り上げるほど面白いものにはなっていない、というのが俺評価。