仮面ライダーカブト

すれ違う大介とゴン。特殊な関係、特殊な状況とみせて、実は仕事と家庭のどちらをとるか?という普遍的なテーマを描こうとしているようように見える。
ゴンに厳しいのも彼女をちゃんと仕事上のパートナーとして認めているからだろうし、他に家族が居るように見えない大介がなぜここに来て仕事に燃えているかといえば、それはきっとゴンのためではないか。
なので天道に最低呼ばわりされても、大介的には「うるせーニート!」としか思わないと思う。そもそも大介はカタギの仕事を持ってる、仮面ライダーとして戦う理由も目的もないキャラなんだよね。ドレイクグリップを捨てないのは護身用なんだろか。


後半のドレイクとカブトの戦いはよかった。今までのケンカではなく武器を使った殺し合い。「死ね」「死んでくれ」というセリフは普段まず使われない(殺し合いをテーマにしていた龍騎でさえ!)だけに、それだけこのシーンを重く描く必要があったのだろうなー。このくらいの理由があればライダーバトルでも文句はないんだけどさ。


ところで完全にいなくなってしまった矢車さんの立場は。影山のキャラは組織の「罪」を描ききってるだけに、いまさら出てきても居場所がないんだよね。組織の「功」のキャラとしての矢車に再度の出番はあるのだろーか。