米村カブトと井上カブト

http://d.hatena.ne.jp/korohiti/20060515/p1

korohitiさんが熱く天道論を語っているのでちょっと書いてみる……のだけど個人的にそんなに天道のキャラ自体が違うとは思わないのですね。状況が違う、というだけで。


カブトは井上脚本のほうが面白いなあと思って観ているのは、前も書いたけど天道に誰もツッコめないスタンスだとかけあいの面白さがどうしても出てこないからだったりします。
天道が正しくて最後に勝つのはヒーローだから当然であって、そこを如何に面白く書くか。関わらざるを得ない、ぶつからざるを得ないからこそドラマが面白くなるわけで、そのへんが米村脚本だと物足りない感じがするのです。矢車なんて天道を逆恨みするストーカーキャラになるくらいでちょうど良いと思ってるのですけどねえ。影山がそのポジションに収まった感が。


「おまえは正しい、だけど気に入らない!」っていうのは実は井上敏樹自身の弁だったら面白いなあと思ってたりして。ていうか古今東西ドラマの本質はこのセリフにあると思いますねー。深いぜ。


天道が加賀美を面白がっているのは、自分が強くなるため(なんで?)に捨ててきて、そのこと自体を忘れてしまったものを加賀美がいまだに持っているからで、実は天道自身もちゃんとわかっていない、という解釈で観てたりして。
こういうのは解答があったほうがいいのかなあ?