涼宮ハルヒの憂鬱 #2

ひええ、石原演出さすがに巧し。
この監督の巧いのは画面の奥行きの見せかたなんだよね。ロングショットや俯瞰・アオリを自在に使いこなすカメラワークはアニメより実写に近い感じ。アニメはカメラを振れない分そういうのを上手に使いこなすと映えるのだ。もちろんそれを支える作画が良くないと無理なわけだけど。
安いアニメみたく動いてるところをスライドで作画枚数を稼いでるカットはなく、止めるとこは止めで。思ってるほど作画枚数もないのかもしれん。製作側にも優しい演出。予算は大事だよー。


結局#1が気に入らない*1のは、原作がわかる人向けに作ってるからなんだよな。DVD売りが目的の深夜アニメに視聴率競争は関係ないとはいえ、あの内容は1話に持ってくるしかないとはいえ、ここまで閉じた方向に行かれるとちょっとなあ。


なんて事を思っちゃうのは年寄りなんですかねえ。オタクは細分化してるとはいえ、決して拡散はしてないと思う。一般の人がオタクに興味を持つことが増えたといっても、根本的なオタクの総量ってあんまり変わらん気がするよ。アニメDVDのパイが広がったって話も寡聞にして知らないし。うーん。

*1:製作意図は別に解説されなくても10分で十分っすよ!と思って観てたのでナレーションに慣れないせいもありちとしんどかった