週刊大極宮 第245号

http://www.osawa-office.co.jp/weekly/weekindex.html

京極夏彦氏の記事はどう考えても響鬼東雅夫氏のことでしょ。
別業界の話ならともかく、同じ仕事仲間への文句をこうして公開するというのはちょっと異常な気がするが、それだけ腹に据えかねるものがあったのだろーか。
一般の人ならいいけどプロの人としてはどうか?という意見は納得できる。
自分もアマチュアがネットで論争してる分には何を書いてもいいと思うし。

「ツマラんものは愛せない」んじゃなくて「愛がないからツマラない」んだと思うんですが、いかがなものでしょうか。もっと正確に言うなら「愛せないと思い込んでいるからツマラない観方しかできない」んじゃないんでしょうか。

結局これが真理なんだろーな。
自分も作品を分析して正しいことを書いてるつもりで、実は自分の意見を補強するためのコジツケを書いてる、ということにならないように気をつけよう。



岡田斗司夫の日記で、

きっとこの人たちは、サッカーを愛する人たちの中に入ったら、善良な人たちなんだろうな、と思う。他の価値観を持つ人を許容できない、というだけの世間的には善良な人たち。でも、ほんの少しでも自分のアイデンティティや安全が脅かされると感じたら、過剰な反応、それも衆を頼んで無体を働くんだろうな。
あと、僕が気持ち悪かったのは、こういう人たちが持つ「自分の正しさへの妄信」だ。
(略)
僕にはやはりそこまでの、個人的な趣味を正義に置換できる、という幼稚さは持ち合わせてない。

2005.2.16 牧村家を襲う人たち  より
というのがあって、これもそうだなあと思う。これは「サッカーを見て喜ぶ人がわからない」と書いた岡田氏がバッシングを受けたときの文章だけど、それ以前にも岡田氏は人間の思い込みや先入観の怖さ*1みたいのをときどき書いてて鋭いなあと思う。


こないだAAAさんが雰囲気が本質を凌駕するって話をコメント欄に書いてくれたけど、そういうことなのかもしれん。
認知的不協和ってやつね。


ところでよみうり響鬼の設定は東脳内響鬼を以前からとっくに越えてると思うんだけどどうだろう?『妖怪文藝〈巻之弐〉 響き交わす鬼 小学館文庫』にも桃太郎の話が収録されてたけど、悪者の桃太郎の話って以前筒井康隆か誰かが書いてたような気がするなー。思い出せん。

*1:http://www.netcity.or.jp/OTAKU/okada/nikki/o2002/o0205a.html 4日。バトルロワイヤル論争について