鍵姫物語永久アリス輪舞

今回も話的には盛り上がるもののフツーのTV作画で、前回の神作画とつい比べちゃうなあ。戦ってるときに横を向いちゃダメだろーに。
有人・きらは・キサそれぞれの思いが交錯する話。だいたいこういう三角関係は単に主人公が優柔不断なだけの話が多いけど、この番組は乗り越えるべき壁が兄妹であったり、同性であったり妄想であったりと複合的なところがミソ。
三者三様(四者?)の許されない恋が他人によって無理矢理に収束させられることによる葛藤のドラマ。字にすると簡単になっちゃうけど本当に巧く出来てるなあ。
キサがきらはを好きになった理由が、他人から見れば本当にどうってことのないことなのが泣かせる。お互いを憎む理由なんてないのに、お互いを思いやるせいで、否応なしにぶつかり合ってしまうという葛藤がたまらなくイイ。ヒキもバッチリ。池田眞美子GJ!
つーか俺こういう話大好きですね。ちなみに『ドラマ』の語源は『葛藤』とか『対立』という意味でありますよー。


たとえ作画や演出が良くても、やはり根っこの部分が良くないと話に引き込まれないっつーか。作画やキャラデザその他のガジェットに力があって、それをネタにいくらでも妄想出来ちゃう、というのもひとつの評価ではあるけど。
実を言えばこの番組は全然キャラやら声優やらの萌えで観てなかったりして。原作も未見だったり。宮崎なぎさ監督のファンなんだよなー。演じてる人よりも、それを創ってる人に惹かれるというタイプなのさ。