キング・コング

キング・コング (ハヤカワ文庫NV)
ということで33年版の新訳ノベライズ。
なるほど今回の映画版とはだいぶ違う……というか、映画のあの迫力を観てしまうと、小説の表現はなんとも力不足でちょっと眠たくなっちゃう。やっぱり冒険活劇はビジュアルで体感しないとダメってことかな。


それはともかく、いわゆるリメイクがオリジナルを越えられないとしたら、それをやることに何の意味があるのか?ということを考えてみたりして。


仮面ライダーTHE FIRSTプレビューブックで、白倉PDが「新解釈ではなく普遍性のあるものを目指した」と言ってるのだけど、そう考えると小説版の仮面ライダーは「新解釈」であり、その点で実は物足りなかった(そのへんがこれを映像化しても「なんか違う」と思う原因かもしれない)ように思う。完全だけど、なんか違うというか、うまく言葉にならないのがもどかしいのだけど。
その一方で、THE FIRSTはオトコノコが求める仮面ライダーにしては恋愛要素が邪魔になってたりするわけで、万人の欲求を満たすのは難しいなあと思う。
ブロッコリー木谷会長コンテンツ産業から撤退したくなる気持ちもなんかわかるなあ……。


ちなみにこの日記の映画紹介とかで極力中身を書かないようにしてるのは、やっぱり知らないものを観るときの驚きに勝るものはないと思ってるから。ほんとうに楽しみたい映画に関して公開して間もない内に観に行くのは、公開後の予告がネタバレ多いせいで楽しみが減るからなのよね。観客心理的にはちょっと中身を知ってるほうが観に行きたくなるらしいけど、やっぱりファーストインパクトに勝るものはないと思う。
なのでこのサイトのオススメ情報は結局のところは俺を信じろ!というスタンスで書いてたりして。もしつまんないと思っても責任はとらないけどナー。