劇場版 超星艦隊セイザーX

早速観てきたー!ネタバレありで!










ダメダメでした。残念!

オールスター娯楽映画なので、オタクの批評にありがちな辻褄合わせの是非はまったく気にしないで観てるわけだけど、それ以前にオトコノコが観たいものが全然出てこないのが致命的。今までの超星神シリーズを知ってれば知ってるほどガッカリしちゃう内容。
とにかく脚本がひどい。時間がないから、キャラが多いからといういいわけが通じないレベル。作り手の愛を全然感じない……。超星神シリーズに一度も参加したことのない脚本家を起用する制作サイドもどうかしているけど、川北監督に頼まれて参加した大森監督のやる気のなさったら!
http://www.toho-a-park.com/character/SAZERX/report/report0902-3.html


敵方がいつもの3人で、せっかくのゲスト敵ボスキートはグランセイザーに出てたときと違いまるっきり戦闘員扱い。下手したら素手でも勝てそうな感じがするのはどうしてくれよう。劇場版だからこその魅力的な悪役が欲しかったのに……。
数だけは多いので70分ずっと戦闘員と戦ってるような印象。数が多いといっても降下シーンでCGで表現された大群衆と戦うわけでもなく、戦闘シーンでは7人ずつしか出てこないのでテレビとたいして変わらなかったりして。どうせCGならCASSHERNみたいな戦いが観たかった。ボスキートは全国各地に現れてるはずなのにそっちのほうは最後までまったくフォローなしというのもヒドイ。敵が多いからグランセイザージャスティライザーのの力が必要なんじゃなかったのか?
ボスキートはニセジャスティライザーになって戦うのだけど、別にそれが話に関係あるかといえば全くなし。ただボスキートが敵のエネルギーを吸収して変身するという設定合わせのためだけの登場なのだ。轟天号の見せ場、ドリルでトドメをさすのもニセケンライザーで、怪獣を倒すわけじゃないのでなんとなく気分が悪い。長官のキャラも落ち着いてるというよりユウヒ見殺しでだらけてるように見える。


味方側のほうも、グランセイザーはチョイ役だからしょうがないかなあと思ってたけど、ジャスティライザーの面々とセイザーXの面々がまったく絡まないというのもオカシイ。セリフにしても一言くらいしかなかったのじゃないか?クロスオーバーを楽しみたいのに、まったくそれがないのでガッカリだ。
最終決戦でもせっかく超星神がそろったのにダイセイザージャスティカイザーの出番はなし。なんのための最強合体なんだよう!予告であったセイザーXロボ3体並びも期待してたのにナシ!シールでもらえるシャークセイザーの出番もナシ!
バリヤーで超星神たちの攻撃を防ぐマンモスボスキートが轟天号の冷凍光線にあっさりやられるのはなにかの冗談か。辻褄の問題じゃなく、これって単なるジジイ媚びでは。



脚本も監督も今までの超星神シリーズに関わってない人なので愛情がないのかもしれないけど、それにしてももうちょっとなんとかならなかったものか。
知らない人なら判った様なつもりで楽しめるかもしれないけど、思い入れのある人ほどガッカリのオールスターっていうのは……。にぎやかしだけの映画じゃあ悲しすぎる。



以下俺劇場版セイザーX

グランセイザーが地球のボスキートを倒したとき、密かに宇宙にシグナルを発していた。それを関知してやってくるマザーボスキート。マザーボスキートは地球にやってくると、すぐにデスカル3将軍を制圧。将軍たちに力を与え、次々に新怪人を生み出し、日本全国を襲わせる。
防衛軍の開発した轟天号とともに早速戦いはじめるセイザーXだったが、そこに偽物のジャスティライザーが出現。ジャスティライザーが敵だと思い込むアドとケイン。そのころ本物のジャスティライザーたちもジャスティパワーを取り戻し、全国で戦っていた。そこには偽物のセイザーXが。
お互いを敵同士だと誤解し戦う本物のセイザーXジャスティライザー。それを止めたのは未来から届いたシャークセイザーの立体映像だった!
お互いの誤解もとけ、共闘を誓う二つのチーム。星神島にある敵のアジトに総攻撃をかける。そこにはボスキートとデスカル軍の怪獣軍団が待ち構えていた!
外の怪獣軍団をジャスティライザーと防衛軍にまかせ、アジトに侵入するセイザーXたち。しかしパワーアップした3将軍とボスキートの大群に苦戦する。外で戦っているジャスティライザー轟天号・ユウヒのチームも壊滅寸前。このままでは全滅だ。
特攻を命令する長官。轟天号の決死の攻撃が突破口をつくり、反撃に転ずる二つのチーム。そのとき、正義を愛するヒーローたちと、人々の願いに応えてグランセイザーが復活!
18人のヒーローの猛攻に負けそうになったデスカル3将軍は巨大化。マザーボスキートも巨大変身して戦う。超星神ヒーローたちもロボットを呼び出す。虫型、動物型、鳥型の超星神たちがともに並び、力を合わせ戦う。
最終手段としてマザーボスキートは全てのボスキートのエネルギーを集め、マンモスボスキートに合体。超星神たちもダイセイザージャスティカイザーに合体。二つの超パワーロボの力と分身したコアブレイバーのおかげで3体同時に現れたグレートライオ・ウインドイーグル・マグナビートの合体攻撃が炸裂!マンモスボスキートをやっつける。
最強超星神x最強幻星神+流星神ロボの勝利だ!


ざっと書いたけどこれなら敵側のドラマもあるしニセジャスティライザーも意味あるし、轟天号もえこひいきにならないし新キャラも見せ場もあるしいいんではないかと。


やっぱり劇場版ならではの強大で魅力的な敵、正義のチーム同士の戦いや新フォーム、味方同士でも普通ありえないキャラが並んだ絵や共闘をオトコノコは観たいわけですよ。燃えたいわけですよ!
そのへん判ってくれよっつーか、作り手はもっと愛を!サービスを!それだけなんだよう!