ウルトラマンマックス

先週の感想でキボンヌしてた太田愛脚本の宇宙人との友情話。これがあったから先週はああいう話になったのかなあ。先週の放送に否定的な感想を書いてたのはid:hissy555さんくらいしか見当たらなかったのがちょっと不思議に思ってたりして。人間の心を問題にする話ならメフィラス星人出せよな!


と先週の話はさておき、今週は宇宙にかける友情なお話。
しかしながら時間がないせいで深みに欠けるのが残念。60分ならダレそうだけど、40分ならもっと描けたかも。
キーフの正体を知っているのはカイトだけなんだから、DASHメンバーとカイトが対立して苦悩するところにドラマを持ってきてもよかったと思う。こういうの昭和ウルトラでなんかあったけどなんだっけ?
本当はDASHメンバーが研究室の博士のポジションにいるべきなのに、みんななんの根拠もなくキーフを信じてるのがなんかヘン。DASHメンバーを悪く書かないように指示でもあるのだろうか。


オチもあれはあれで綺麗だけど、結局人々や研究室の人が改心したわけでもなく、ゴドレイ星人(こいつがしゃべるキャラならどうなっていたか?)の登場も唐突だしキーフも犬死に感があるのが否めない(マックスがひょっこり立ち上がる演技はマズイだろー)。死ぬよりもここでゼノンさん再登場して宇宙に返してあげてもよかった(前回の話以上の皮肉になりそう)のではないか。そのほうがある意味ウルトラちっくだしクリスマス前だし!だいたい天涯孤独の宇宙人というだけでもう幸福なオチがないだろうことは予想できるのだから。


テーマ自体は理解出来るし、表現としては間違ってない。宇宙人を味方に思うのも、敵と判断するのもどちらも「正しい」からこそ、ドラマになるし、現実に訴える内容になるのだ。
どちらを取るかと言われたとき、「信じることの大切さ」をとったなら、それに真っ向から向かい合うのが送り手の誠意ではないか。
魅力的なテーマなだけに、あと一歩踏み込んでトラウマになりそうな内容にしてくれてたらなあと思った回。