仮面ライダー名人列伝―子供番組に奇蹟を生んだ男たち (平山亨叢書)作者: 平山亨出版社/メーカー: 風塵社発売日: 1998/02/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る

井上敏樹ファンスレで紹介されたのでちょい追加して書き写してみる。

 シナリオライターにとって、脚本打ち合わせという奴は、もともと気分の良いものではない。
 私も脚本書いたことがあるから良く判るのだ。脚本というものは興奮しないと書けない物だ。書き終えて興奮がまだ残っている時、ああだこうだと言われるのは、とても嫌なものなのだ。
(略)
もちろん、伊上さんは百戦錬磨のベテランだ。何でも冗談にしてしまうタフで明るい人だから、大抵の事は笑い飛ばしていた。
「それくらい現場で直してよ」
「いいの?」
「良い良い」
「手抜き」
と阿部ちゃん。
「俺、手抜きの伊上って有名なんだ」
「伊上さん、良いんですか?」
真面目な庄野さんの不安げな声。
「大丈夫、手抜きしたくらいが一番調子がよい」
「参ったな」
 と笑ってしまう庄野さんに一同どっと爆笑になって、明るい打ち合わせは進んだ。
 しかしスタッフにとっては、この段階で基本的なポリシーやムードが確認され、監督としても姿勢が固まる重要な作業だった。

井上氏もこんな感じなのかしらん。
つーかこのエピソードを読んで井上は親子続いて手抜きだなあと思うのは読解力のない人ですから。