仮面ライダー響鬼

http://d.hatena.ne.jp/poietes/20050925/p3

世の中には色々な人がいて尊敬できる人もいれば再び会いたいと思える人もいる…とヒビキは語ったが、実は桐矢にとっては既に明日夢が「また会いたいなって思える人」であるかもしれない。でも明日夢はそれに応えようとはしない。無論あの桐矢の仕打ちを考えるなら当然ではあるが、それに関してはむしろ明日夢の側の「ツマラナイ」までの弱さと暗さを想起しておいてもよい。何事からも逃げてばかりいる明日夢の凡庸性や消極性の問題点は実は一之巻など物語の当初には確り丁寧に表現されていた。ところが、その後どうしたわけか忘れ去られ、結果、二十九之巻までの物語において「少年」明日夢は次第に一切の批判を免れる神聖不可侵の輝く存在に祭り上げられてしまっていた。でも徒に理想化してはならない。明日夢は普通なのだ。桐矢に対する彼の態度が物語る通りだ。桐矢を嫌悪する視聴者たちと同じく明日夢は偏狭なのだ。桐矢の登場は、物語の当初には普通に掲げられていたはずの明日夢の弱点を再提起し、永らく脱線していた物語を本筋へ戻しつつあるとさえ見てよいのかもしれない。

冷静に観てるしよくまとまってる意見。
桐矢少年についてちゃんと書いてる人は珍しいかもしれないな。
桐矢イラネと書いてる人は桐矢少年が明日夢のカウンターであることを理解したうえで言ってるんだよね?まあ強烈すぎて好みが分かれそうなのはわかるけど。555における草加みたいなものだと思えばどうということもないような。


辛口に思われてそうなのでほのぼのした話題も。いしいひさいち好きっすよ。
http://www108.sakura.ne.jp/~fun_bolt/bbsnote.cgi?fc=continue&No=3381