東浩紀×滝本竜彦「降りる自由と僕たちの未来」

http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/index.html

行ってキター。わりと微妙なイベント。
詳しいレポを書いてる方がいるので詳細はそちらで。
http://d.hatena.ne.jp/gentledog/20050512


滝本氏にタレント性を求めているわけではないけどトークが流れていかない後半はつらかった。後半のテーマ(?)のようになった「自己肯定」について、簡単に言えば「人は人、自分は自分」というだけの話なのだけど、それに対する簡潔な回答を求めて食い下がる滝本氏に、いちいち言葉を変えてきちんと東氏が答えるせいで話が3回くらいループ。まあそれをちゃんと考えるのが哲学というものなのかもしれないけど。笑い所もなくてだるかった。

結局終電を逃す羽目に。録音してたテープも後半録れてないし。しかしこのだらだらトークを聞きなおすことがあるのだろうか…。


もう「5年は遊んでいられる」だけの収入があって作家としてやっている滝本氏は、自分から見れば十分勝ち組で自己肯定していい存在だし、何言ってるんだという感想になってしまうのだけど。結局のところいつまでたっても自分に自信が持てないでいること自体がひきこもり的気質の本質なのかもしれない。

いや本当にひきこもり的思考のループって、金もらってるカウンセラーでもないかぎり他人がつきあいきれるものじゃないですよ。俺モナー


にしても彼女とヨガの話に終始して、社会的な話題や一時期あれほど崇拝していたゲームの話にものって来ないのはこちらも肩すかしされた印象。
滝本氏は作家活動に専念してもらいたいところ。一番興味があった「電波男」の感想も二人ともまだ読んでいないということで聞けなかったし、今回のトークでしゃべることの引き出しは大体出てしまったのではないか?というか滝本氏のパーソナリティは自伝的な著作が多いし、前半東氏が聞き出していた部分も笑えこそすれそんなに目新しいとは思わなかった。


やはり彼女と半年も同棲すると変わってしまうのだろうか。性格的な部分は全く変わっていないにせよ、もう「超人計画」の続編はとても読めそうにない雰囲気。本田透氏いうところの童貞を捨ててダメになった庵野秀明と共通するのだろーか。


2002年のトークライブの時はゲストだったせいか面白かったのにな。サインももらったし。http://www.boiledeggs.com/nhk/nhkinfo.html

次回やるときはせめてもう一人くらい相方がいないとつらいと思う。というかなぜこの組み合わせなのかいまだに疑問。そういう質問を書いたら軽く流されてしまったのだけど…。
まあトークの仕事はともかく小説が面白ければそれでいいんだけどね。


東氏のほうはあまり個人的なことはしゃべっていなかったけど、波状言論のスタッフに対する愚痴が出てしまうのはしょうがないのかな。
30を過ぎると選択肢がなくなるという話が身につまされました。ううう。