フェミの嫌われかた

フェミの嫌われ方

フェミの嫌われ方

フェミニストの人のエッセイ集。
電車の中の過激な吊り広告に苦言を呈するあたりは納得できるが「子供を産んだら」と言われただけで怒りだすあたりになるとサッパリ理解できない。

結局こういうのは話の前提が揃ってないと理解のしようもないわけで、それをどうにかしないことにはなんともならないのだが。どうでも良いことに文句をつけて騒いでるようにしか見えなかったりする。例えていうなら外人が外国語で騒いでるようなもので、何が気に入らないのかこっちには永遠にわからないまま。男と女の間には暗くて深い川があるのだ。

同じ言葉を使えるところから始めないといけないのだが、同じ危機感を共有するためには普段感じていない危機をことさらに持ち上げる必要があるわけで、一般的な女性が今そこまで苦しんでいるのかはちょっとわかりかねる。女性の立場からするとどうなんでしょ。
あと単純にこの本の男と女を入れ換えてみるとあんまりたいしたことを言ってないと思う。


ジェンダーフリーといえば「ブレンダと呼ばれた少年」も読んだ。
ブレンダと呼ばれた少年―ジョンズ・ホプキンス病院で何が起きたのか
子供の頃の医療ミスでペニスを失って少女として育てられ、結局それに馴染めず本来の男性に戻ったディビッドさんの半生記。
これが絶対とは言わないけれど、こういうのを読むと男性とか女性とか全くこだわる必要がない!というのもおかしな話だと思う。


ジェンダーフリー問題とかエロマンガ規制問題なんかで民主党を推す人もいるけど、この間の選挙の結果とか見るとどうなんでしょ。
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/000515.html
中に左右両方いるのは自民党と同じだとすると、自民党の方がマシに見えるのだけど。


ジェンダーフリー関係を主張する人が国旗国歌嫌いなのもなんでかなあと思う。

結局ジェンダーフリーで一番の問題は子供を産むのが女性だということなんだよな。当たり前ながら。自立した大人がいくら性の問題で悩んでも自己責任かもしれないが、子供にとばっちりが行くのはやりきれない。小学生に自己決定権を与えるならいろんなことが出来ちゃいますよ!