感じない男

感じない男 (ちくま新書)

感じない男 (ちくま新書)

筆者の性に対する考え方を赤裸々に平易に書いた論文というのがウリだけど、平易すぎてありがたみも説得力も感じられないのが難。新書なので1時間ちょいくらいで読めちゃう。
仮説に仮説を重ねて……と自分で書いている通りそうかなあ?という部分が多いけどそれなりには楽しめる。たとえば

『制服少女に男性が欲情するのは間接的に制服(学校)という「体制」を支配できるから』 というのは無理があるような。

またロリコンの心理として『ミニモニのPVで罰ゲームとして牛乳を飲ませるシーンは幼女でも性的には成熟しているというメッセージをサブリミナルに送っている』というのは大嶋優木ファンには納得できる仮説といえる。

てな感じで面白くはあるけど結局のところ他の人の考え方なんかも書いてくれないと学問的にはダメなんじゃないだろーか。