罪と罰、だが償いはどこに?

罪と罰、だが償いはどこに?

罪と罰、だが償いはどこに?

この間の愛知スーパー事件についてヤク中かと書いたけどどうやらこういう人らしいので

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050207-00000021-san-soci

「犯罪加害者は果たして更生できるか?」という点でこっちの本の方が適当であるなと思った。


犯罪被害者がいかに人権派の人々によって虐げられてきたかというのは多少は知っていたつもりだったけど、こうやって詳しく書かれると慄然とするものがある。

罪と罰が「釣り合い」であるなら今の日本では全くそれがなされていないのだ。
恥ずかしながら民事事件と刑事事件での裁判での違いを良くわかってなかったけど、はっきり言ってどんな不条理な事件でも被害者の方は完全に泣き寝入りするしかない。

全くこれじゃ犯罪に遭わないように鍵をかけた自分のうちでガタガタふるえているしかないじゃないか!


いよいよ日本でも陪審員制度が始まるし、今週末のNHKスペシャルでも特集されるけど、庶民的な感覚が司法的な場に持ち込まれるとしたら被害者にとってもメリットのほうが大きいと思う。


そのほかこの本では犯罪先進国アメリカやイギリスの取り組みや「人権」の始まりについてとてもわかりやすく書かれていてとても勉強になる。


特に戦前の日本では警察に問題があったとはいえ量刑の面では今より遥かにマシであったのに、戦後のアメリカ式な人権感覚のおかげでひどいことになったというくだりは筆者でなくても目からうろこが落ちる思いだ。
ただ筆者の考えが本当に正しいのかというと即答できないのだが……。

オススメの一冊。



犯罪加害者への罪と罰についてはヒーロー好きにとっては一度は真剣に考えねばならないテーマなので落ち着いたらそのうちまとまった文を書くかも。
仮面ライダー555はやっぱりすごいよ。