テレビヒーローの創造 樋口尚文

テレビヒーローの創造

テレビ映画創世記のヒーローの成り立ちについて。
この間の平山亨ライブと絡めて楽しめるかとかと思ったけどこっちは宣弘社と円谷プロの作品がメイン。

裏話的なものも多く楽しめる内容だが、10年前の本とはいえ現在のマーチャンダイズ全盛のヒーローまで話が行かないのが残念。
作り手の個性を引き出し、それと同時に人気を保たなければならないプロデューサーからの視点が読めるのは興味深い。
こういうのを読むと作品というのはたくさんの人間の手で作られるのだなあと再認識させられる。

成田亨ウルトラマンのデザインをしているのは有名だけど、それにもちゃんとプロデューサーの注文が入るわけだし、仮面ライダーという名前も東映のほうで決めた名前だし。
作品は本当は誰が作っているのかというのを決めつけては褒めるにしてもけなすにしても浅くなってしまうよな。
精進せんと。