東浩紀の文章を批評する日記

http://d.hatena.ne.jp/motidukisigeru/

を読む。
HajouHakagixは未読ながらなかなか興味深い議論。
アニメ夜話岡田斗司夫佐藤心の対立に違和感を感じるのは自分だけではなかったのだな。

というのも自分の観点ではオタクの本質はため込むことにあるので、逃げ続けるとかトリックスターという軽やかな役割はそもそも不向きなんじゃないかと思うのだが。ため込むのは情報でもモノでも経験でもなんでもありなんだけど、ため込むことはつまり持つことであるわけで、持てる者はふつう、王様の道化にはならない。

http://d.hatena.ne.jp/urouro360/20040921#outより。

 「オタクの中で偉くなる」ということが、東にはわからないようだ。

 よろしい。おしえよう。

 オタクの中で偉くなる、というのは、オタクとして楽しい体験を、より多くの人に与えることだ。

 一番、わかりやすいのは、例えば、良い作品を生み出すことだ。漫画家になること。ゲームを作ること。アニメを作ること。もっと手軽に、同人誌を作ること。短編小説やイラストを公開すること。面白いオタ話をすること。

 次には、良い作品を楽しむ環境を作ることだ。アンテナとなってニュースを伝えること。埋もれた作品を発見して、その良さを伝えること。より楽しめる知識体系を広げること。良い作品の感想を皆と共有したり議論したり、と、いったこと。

 そういうことをした人が、オタクの中では偉い。ほとんどの場合は、それだけのことだ。

http://d.hatena.ne.jp/motidukisigeru/20040918#p7より。

これはもう諸手をあげて賛成。

オタク大賞ディレクターの岡野キャプテンの立場に近い。というよりこれが昔からのオタクの感覚である気がする。たとえば2ちゃんねるFlash職人であったり面白いニュースを発見してくる人であったり。



東浩己氏がオタキング岡田斗司夫氏に勝てないとすれば、オタクの外部に居る人・内部に居る人というだけでなく、たとえばトークのセンスであったり、文章のわかりやすさやハッタリだったりするわけで。芸人なんだからたとえ人格を批判しても意味がないのだ。

更級氏が嫌っている「僕たちの洗脳社会」なんて自分はベタ褒めしてるんだよな。オタク云々じゃなく純粋に読み物として面白いのは間違いない。(http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20031230#p6
とりあえず東氏はデリダ論とオタク論はバッチリ分けて本を出さないとオタク層に読んでもらえない気がするよ。

実際東氏も講義やトークは面白いんだろうなとは思うケド。1回しかきいたことないからなんとも。またロフトプラスワンでやってくれないかな。
今年のオタク大賞は思い切ってトークバトルしてくれたら面白いんじゃないかな?ていうかみたいぞ!



オタクとかオタクでないとかに関係なく、他人を楽しませることのできるのが一番素晴らしいことだと思うので。
だから私は次回のWFに申し込みをしたのです。ウェーイ!
ネタはもうちょっと形ができるまでナイショ。