CASSHERN
大滝秀治の壁紙使うやついるのか?
フィルターを使ってないカットはないんじゃないかって言うくらいのビジュアルショック!しかしシナリオは…。
戦いという人間の業というテーマと、シナリオ上のつじつま合わせはわかるのだけど、後半主人公が存在する意味がないのが観てて辛すぎる。
アクションがなくなっちゃうのも辛いが主人公がなくても成立する話というのは作劇上まずいのではないだろうか。これは監督じゃなくて製作の人間のミスだと思うのだけど。
このへんがキルビル2は許せてもキャシャーンの許せないところだなー。
始まって1時間くらいはあまりにもカッコイイビジュアルに悲鳴をあげそうだったのに最後のオチはその脱力っぷりに悲鳴をあげそうになったよ。
わかってることをくどくど言われるのが一番腹がたつと思うだけど、これがわかってないから上映が延長されるほどのヒットになってるのかな…。
以前「ONE」を読んだときと似たようなことを思ったけど。http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20031024
苦難に真っ向から立ち向かうからこそヒーローなのであって、誰でも成立するような結末ならヒーローの名を冠することには疑問があるよ。
せめて嘘でも納得できるオチにすべきだったと思うなあ。それを嘘と思わないほど観客はバカじゃないと信じたい。
自分がうんざりしてた隣で観てたお姉ちゃんは泣いてたけどナ。
くり返すけどビジュアル方面はホント〜にカッコいいので次はぜひ「覚悟のススメ」か「サクラ大戦」の実写版をやってもらいたいところ。
ていうかこの作品を観れば日本の特撮の未来にもまだまだ希望が持てそうですよ。