今日の産経新聞に載ってた曽野綾子さんの談話。
(略)
今回の事件では、「24時間以内」などの期限が守られていないが、日本とイラクでは時間に関する感覚がまったく異なっている。
一般の人たちは最近になるまで時計を持っておらず、太陽の動きで時間を計っていた。暦の基礎になる満月の日も、宗教指導者が定めたもの。「あと何時間」という感覚は彼らの世界のものではない。
「情報が錯綜している」という表現も、不正確だ。電子メールやファクスなど記録に残って、大勢の人がみることができるものを情報とするのならば、イラクには情報はもともと存在しない。部族間や旅人宿などで口コミで広がっていくもので、それは情報ではなく風聞にすぎない。
米軍が駐留して、復興支援を行っていることについても「出すのは悪いことをしている自覚があるからだ。それならば、もっと金を取ってやればいい」というのがアラブ的考え方。民主主義に、いささかの意味も見つけない場所が地球上にあるということも認識すべきだ。
知ってる人には常識だけど知らない人(自分も含めて)には貴重な話。
賛成論反対論どちらの立場から読んでも考えさせられる。
産経新聞が全国紙というほど売れてないことと、内容のレベルとはまったく関係のないことなので念のため。
そういうの惑わされちゃダメよ。