週刊わたしのおにいちゃん #1

ISBN:4840225575

ああ、もうダメだ。買わずにはいられない。

電撃萌王の中学生のリビドー全開な作りに辟易したあの感覚とはうってかわって。よつばスタジオのトータルプロデュースによる本というパッケージ(概念でなく物理的なパッケージも含めて)イメージの形成の巧みさに感動する。

少女は。純潔の白。そして無垢の中にある女としての朱。

萌えという言葉の定義は使う人間によってまったくブレまくってて信用できないが、この本が目指している「萌え」の定義の方向性は「正しい」と思えた。

余談だが、「萌え」に反応するのは男性の女性化ではないかと漠然と思う。父権主義の下では見せられなかった部分を出しても恥ずかしくなくなってきているという…。それが性欲と結びついておかしくなる。「萌え=ゆがんだ父性愛」。統一したり定義してもしょうがないけど。
参考文献?ISBN:4791760093


閑話休題
付録、というよりこの企画の芯をなすフィギュアの出来もすさまじく良い。いままでの海洋堂の製品に漏れず完璧な造形。そしてマスプロダクションであるがゆえに出来る靴のプリント、黒板のうっすらと残ったチョークの白さの表現。服が前後にぱかっと割れたときには驚愕と感動と恐れの入り交じったうめきを上げてしまったほどだ。(本当)

造形材料の違いから来る表現の多彩さとデカールでもつかない限り出来ない細かな文字の再現。これはインディーズである同人でやっていても到底できない。はじめからガレージキットでなくおもちゃの造形を目指していたという大嶋優木氏の面目躍如であり、今一番幸せな男かもしれない。


次週(!)の発売も今か今かと楽しみに待つことにしよう。


英語表記するとホモ雑誌みたいだよなというのは、「Dear」の一語によって完全に覆された!その時点でもうよつばスタジオのセンスはダメオタク共の感性を乗り越えて手玉にとってるんだよ!そしてそれを幸福に思ってる人間がこういう文章を書かせるんだ…。
期待に応え、それ以上のものを提示されたら、批判精神なんて蟷螂の斧のようなものと言わざるを得ないのさ。



それはそうと、わたおにとらのあなで買ったのだけど結局冬コミで出てたというファイズたん本(http://www9.ocn.ne.jp/~yuuno/index.html)は買えないまま終わってしまいそう…。田舎に行ってたんだからしょうがないだろー。ありす幼稚園の本もさっくり売り切れになってるし。うう。