『帰ってきたロリコン談議〜「いまあえてロリコンを語れ!リローデッド」』


 唐沢俊一立川談之助コンビで3時間。
 入場に15分待たされたがロリ写真集撮影風景メイキング風(?)ビデオが開演前に流されてて許す。無修正だが昔は許容されてたのだ。


 開演後前半はロリの歴史を振り返るということでいつもの唐沢氏秘蔵の同人誌やら資料の発表のおなじみのパターン。東浩己氏や竹熊健太郎氏の手塚キャラや宮崎キャラは萌えないし同人はなかったという説を覆す昔のアニパロ同人誌が次々発表される。


 今のものよりよっぽど表現はソフトで節度がある内容で、『今の同人誌の暴走ぶりを見ていると、ロリ文化がゲイ文化のように成熟する機会を与えられる前に「コミケ」という舞台を与えられて暴走してしまった』という唐沢氏の説には説得力がある。今のインターネット文化はそれと同じことが起こってるのかもしれない。
 でも吾妻ひでおのインク瓶少女とかヘッドホン少女とかは今のMS少女とかと変わらないと思った。


 ウケはあるものの静かな雰囲気で前半終了。ロリに横の連帯はないのだ。こういう自虐ネタがメインの笑いになるイベントって…。
 販売してたソルボンヌK子氏が連載してるロリ雑誌は最近ロリに転向したただのエロ雑誌で全然ロリじゃないと思ったのでスルー。ギャルゲ本があれほど出てる状況であまりにも親父くさい内容で。でも表紙はスーパードルフィー


 後半は今のロリの現状を語るとして段の透け(こう書けとの指令)師匠の秘蔵VTRがメイン。といっても映画や3チャンに出てくる幼女映像を紹介してただけなのだが。日常で幼女の裸を発見できないのが犯罪に走るのである。パジャマでおじゃまのビデオを逆まわしにすると脱いでる映像になるというのはさすが。
 すごかったのは草原を裸の幼女を引き連れて歩き回る尾崎豊のPV映像。天国ですね。
 あとは西安氏のマンガとか少女アリスの復刊の話とか。
 ヘア規制を抜けるための幼女ヌードだったのが今はまったく反対の状況になってるというのが興味深かった。それが規制する方の根拠の曖昧さなわけで。


 最後は児ポ法改正について普通に反対するのは規制する側にわかりやすい情報を与えるだけで有効でないという主張。やるならアナーキーにどんどん地下に潜れというのは多少後ろ向きな気もするがそうなるしかないのかもしれん。
 ボーダーをはっきり決めずに自由に規制側が法を利用できるのなら、潔癖に規制にボーダーを作ろうとする反対側が不利になるというのはもっともなように思えた。



全体としては段の透け師匠も唐沢氏も3次元よりなので2次元のほうに話があまりいかなかったのが残念。ゲームの方ももっと語ることが多いと思うのだが…。表現の自由を言うのならこっち方面に話を広げても面白かったかも。近いうちにやるという(いつも言ってるけど)時間のイベントに期待。