仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦2010

テレビ観てると自然にネタバレ映像流されちゃうので早めにいかんと……。


評価としては、夏の映画よりずっと面白かった。
仮面ライダー」がキャラクターコンテンツである以上、結局のところ キャラ>>>ストーリー になっちゃうわけで、「物語はない」というのはお正月向けのお祭り映画としてはこれ以上なく「正しい」。
もちろんシナリオとしては、士を忘れない人々(視聴者も含めて)こそが「仮面ライダーという物語の作り手」なのだ、という一応のエクスキューズはあるのだけど*1、それにしてもやっぱり「見る」映画だよなあ。その割りにはファングジョーカーやドラスの出番すごく少ないけど!
鳴滝の正体とかもうどうだっていいじゃん!その他こまけえことはどうでもいいじゃん!この映画は本来のターゲットである幼児のように観ればよかろうなのだ。よーしパパ鳴滝さんになっちゃうぞー。


とここまでがある意味メインであるディケイドのほうの感想で、WのほうはTV本編より短い尺で上手いことまとめてあるなあ、と素直に感心できる出来。
まあ結局ガイアメモリってなんなの?とかベルトは誰が作ったの?あの孤島のビルは?とかの世界観の部分は補完されず、主人公二人がいかにライダーになったか?に焦点が当たっている点はディケイドと共通。
ていうか前者にこだわるちびっこが将来うざいタイプのオタクになるんだよ!


あと今回は田崎監督ということもあってCGも多めで面白い使い方もしてたのだけど、それよりも廃墟や廃線、教会といった劇場ならではのロケーションが印象に残った。いやほんと廃墟かっちょええ。今年観た映画はCG多めの映画ばっかりだったので、個人的にはもう食傷ぎみなんである。


それにしてもディケイド、1話観たときの期待感からはるかに遠いところまで来たもんだ……これが旅か。
シリーズ前半は顔見せで、後半は融合していく世界に全ライダーが集合し、各々の思惑が絡みあいながら進行していく群像活劇……そういうのを想像していた時期が俺にもありました。そのための配役交代だろうに。


せっかくなので時期を逃してあげそこねた夏の日記をあげてみた。ディケイドアンチぽいネ。
http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20090808
http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20090901

*1:仮面ライダーのラストはいつもグダグダ、と毎年愚痴るファンたちこそ、俺が観たかったライダーをもっともっと妄想すればいいじゃないか!とはいえ普通の人はそんなにヒマじゃないのだが。