プリキュアオールスターズDX 初回限定版

一日千秋の思いで待ってフラゲ。通販だけどちゃんとレインボーミラクルライトもついてきたよ!
とはいえ10日にレンタルが始まってたのでとっくに家のテレビで観てはいたのだけど。やっぱり好きな作品はセル版を買わないとね!


さてさてセル版、再生してすぐ気づいたがぶっちゃけ音声がひどい!劇場での印象や、レンタル版DVDの音声と比べると最初から最後までなんだか幕がかかったような感じ。レンタル版を初めて家で再生したときは、細かい音がえらくクリアに聞こえて、音効さんの仕事の細やかさやら声優さんの息づかいのひとつひとつにいちいち耳からウロコが落ちる思いをしたものだけど、セル版のほうが音が悪いってのはどういうこった?
例として挙げるとチャプター12の冒頭1カット目、レンタル版は街を走って来る6人の足音がちゃんと聞こえるのに、セル版はほとんど聞こえない。カットによってはフロントから出てるはずの音声さえものすごくこもって聞こえる……。


セル版のDVDは、音声仕様がオリジナルを完全再現していると思われるディスクリート4.0chサラウンド*1ということで、劇場公開時のDTSステレオ(フロント3+リア1)とまったく同じものが再生されるんだ!……とすごく期待してたのに!なんでこんなんなの?逆に劣化してるなんてがっかり満載ですわー。
一応DVDshrinkでも解析。セル版のほうが4.0chのせいかデータ量がちょい大きい。


つーか他サイトの感想を見てもDVDの音が悪いことを書いてる人があまり見つからないのは何故なんだぜ?
2ちゃんねるの劇場版スレでは気づいてる人もいるみたいだから、個体不良ではない気がするんだけど……。(一応発売元にメールで問い合わせ中)
ファンでもそんなに音声は気にしないんだろーか?おまえのアニメ再生環境のこだわりなぞ、TVのスピーカーでブルーレイディスクを再生してる時点で程度が知れるわ!みたいな。まあアニメはステレオ音声が多いってのもあるから音は二の次というのもわからんでもないけど。
今のところ、プリキュアオールスターズDXに関してはレンタル版をアンプの機能で疑似6.1chにして観るのが一番良いです。プロロジック2よりdtsネオのほうが低音が強調される感じ。
セル版を持ってる人も、是非レンタル版を借りて観てみて欲しい!


あと比べてるうちに気づいちゃったんだけど画質も実はレンタル版のほうが上っ……!
気になったのでBitrateViewerで比べてみたら明らかに違いが。


レンタル版は平均6.96Mb/secに対し、セル版は平均6.83Mb/sec。
セル版は片面2層だから容量が大きいはずなのに何故だ!?


本編はそんな感じだけど映像特典のほうはいろいろ入ってて、DS版ソフトのプロモーション映像やオープニングアニメ、劇場版の予告番組(ネット配信されてたのは観たけどWOWOWでもやってたらしい)も収録されてて嬉しい。DVD発売前の情報だと「ちょ〜短編…」のディレクターズカット版だけだったので、ライブラリとしてはなかなか充実した感じ。
ただ収録されているTVスポットはフレッシュ組がナレーションやってる後期のもので、全部は収録されてない(レンタル版は前期の予告編を収録)のと、秋の映画版フレッシュの予告編(劇場で本編のあと流れてたもの)は収録されてなかったりする。こちらはレンタル版で観れるから良いけど。


収録特典の予告篇の違いをまとめるとこんな感じ。
セル版
・特報 BGM:プリキュアモードで〜 NA:GoGo組 
・予告 BGM:キラキラkawaii NA:フレッシュ組+ドリーム
・TVスポット1BGM:キラキラkawaii NA:フレッシュ組
・TVスポット2BGM:キラキラkawaii NA:フレッシュ組 14人紹介 公開前
・TVスポット3BGM:キラキラkawaii NA:フレッシュ組 14人紹介 公開後

レンタル版
予告1 BGM:プリキュアモードで〜 NA:GoGo組 フレッシュ組は映像もなし
予告2 BGM:プリキュアモードで〜 NA:GoGo組 フレッシュ組の映像を追加
予告3 BGM:キラキラkawaii NA:フレッシュ組+ドリーム セル版の「予告」と同じ
お知らせ フレッシュ秋の映画版


結局のところ、本編(+フレッシュ予告)観るならレンタル版、特典ならセル版というふうになっちゃうのだな。
10年位したらレンタル版がツタヤの店頭で500円くらいで売られないかしらん。
つーかブルーレイが出た暁には全部収録されるんだよね?
今まで発売のDVDだって、ステレオ音声ならPCMステレオ収録されてない作品は決定版と認めていないのがオタクというものなんだぜ!


にしてもなんでおれはプリキュアオールスターズDXがこんなに好きなのか。作品に対する「好き」とヒーローものの「型」に対する「好き」と動画に対する「好き」のすべてが自分の感覚にピタッとはまったというのが一番近いかも。プリキュアに対してはエロス的な魅力は感じないので。あとシリーズの過去作品を観直していろいろ発見できるのもとても楽しかった。


「動き」に関して言えばアニメーションは時間の芸術で、その快感を言葉では完全に説明できなくて。アニメーションの魅力はシナリオでも声でもなく、結局アニメの根本的な魅力は「動き」そのものにあるっていう、氷川竜介氏の意見に諸手をあげて賛成してしまうんである。80年代風金田伊功的アクションをこんなに楽しめるのはこのアニメくらいかも。
合体ビームがギュッギュッギュウゥゥーーンッ!!(としか書けない)とタメと伸びを繰り返しながら飛んで行くカットを観たときの快感なんて、尾籠な表現をすれば「性感帯に触れられた」ような感じ。まさに音楽的!


現行のアニメだと「化物語」の尾石達也監督のカット割りのテンポがたまらんです。アぁんッ!

*1:各スピーカー毎に音声が独立して記録されているサラウンド方式。プリキュア映画では今回のセル版DVDが初で、これまでのシリーズのDVDでは、リアの音声をフロント左右の音声に混ぜこませたドルビーデジタル2chで記録されていた