プロフェッショナル 仕事の流儀special 宮崎駿

映画観たので録画しておいたのを試聴。
トキ婆さんが監督の母の投影だというのを知って、ラスト前のシーンに納得。ただひとりポニョを人面魚と喝破し、津波が来るとまで言い切ってるのに(本来なら敵役のキャラなのに)あのシーンになるのはちょっと違和感があったんだよね。初期構想ではまた違ってたのかも?


それにしてもラストが黄泉返り神話と決まってるというなら、シナリオの方向性はもうちょっとなんとかなったと思うんだけど。待て次号なんて書かれたら製作管理はやせ細るりますわー。
ポニョを不気味な存在にできなかったのはやっぱり幼女に対する宮崎監督の愛ゆえなのかしらん。ハムじゃなくて「ミミズだいすきー」もう少しバランスがとれて……ないか。


にしてもポニョの大作でも小品でもない中途半端さは、やっぱり監督が背負うものが大き過ぎ&口出し出来る人が皆無になっちゃってるせいなのかなー。高畑勲監督が健在ならと思うが今となっては。鈴木敏夫PDはどういう役割なんだろう?シナリオにはまったく口出ししないのか?*1
宮崎駿が天才であればあるほど、普通のアニメーターにとってジブリがすごくやりにくいスタジオだというのはある意味皮肉であるなあ。


あと番組中で流れてた「千と千尋〜」の映像は全部『赤い』映像だったけど……。なんとかならんものかのう。
赤熊賞!赤熊賞!北米版は赤くないんですってよ奥さん!

*1:個人的にはリリカルなのは都築真紀もかなりアレだと思う。他の人が脚本やデザインやったほうが良いのができそうな気がする……