「ぼくらの」森田監督、ブログで明言した"原作嫌い"のスタンスに賛否両論飛び交う

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うーん、言い方が大人げないっちゃ大人げないんだけど、こういうこと言えるくらいじゃないと監督にはなれないわなー。そういう意味では男らしいし、監督にとって「嫌い」ってのは言葉どおりの意味であるわけがない。
少なくとも作品が「嫌い」な監督が、こんなに真摯な態度をとるわけがないじゃないか!


グレンラガンのときはプロデューサーが謝って降格してたけど、あれは売り上げを気にしないといけないプロデューサーの立場上しかたないことではあるし。これってどちらもその人の立場からの発言だと思う。


「ぼくらの」は観てるけど、規制のあるTV版なりにアレンジしてるなあという印象で、別に叩くほど悪いと思わないんだよな。演出もイイ感じだし。森田監督作品は「猫の恩返し」も「成恵の世界」も好きだったというのもあるけど。
そもそもまだ完結してない作品を、「一区切り」以外で完結させなきゃならないっていうのは監督の仕事というより企画・PDの所為なんじゃないの?


にしてもこういう、原作とアニメの相違の問題は、叩く人のレベルが問われるなあ。「まちがいさがし」はいちばん簡単だし、そういうのは書いてる人以外はあまり面白くないのは、観方としては貧しいからか。なんでもそうだけど、メディアが異なれば「原作」と同じ感動というのは絶対にありえないんだし。
その部分が何故変えられたか?を考えるほうが面白いし、それを放映中に監督自ら語ってくれてるレアケースだと思うのだが。
「嫌い」という言葉じたいに釣られてるファンがこんなに居るってのは……。こんなファンばかりだとすると鬼頭先生も大変ですよ。


そういえば「猫の恩返し」は上映当時は叩かれてたけど、宮崎アニメよりテーマが薄いという批判は明らかにオカシイよなー。果たしてハウルや千はそんなに良かったのだろうか?宮崎アニメはもうとっくに観る映画より見る映画になってると思うし、日テレと徳間のCMに印象操作されてるんじゃないの?と思う。金熊賞って他にどんな映画が取ってるんだか全然知らないぞ。
「観客」なんてそんなもんなんだけど、それに追従しないといけない部分があるのが商業作品の難しいところですな。オカネオカネ。