唐沢俊一presents@ロフトプラスワン「昭和40年代を語る会発足プレイベント」

http://www.tobunken.com/news/news20070130175648.html
15分前到着。客は八分の入りで、もっとぎちぎちだったらどうしよう……と思ってただけにちょっと肩すかし。客層はステージ前が女性層で、あとは40過ぎの男性客が多かった。
入り口のレジでオタク大賞の前売りを購入。「前売りを……」と言ったとたんに「オタク大賞のですか?」と返されたヨ!(買ったら整理券が30過ぎだった)


唐沢俊一の前説でイベントスタート。
なにはともあれ中野貴雄がとにかく面白すぎた!
前半は会の趣旨や、失われていく昭和の風景の話(半田君の少年時代はまだ40年代の空気が残る場所があって、それで興味を持ったとか)、歌謡曲の話、文化の区切り(半田君の拘りが!)や30年代は語る文化も多かったのに、40年代はカオスでキッチュできちんと評価されていないからこそ我々が伝えていかなければならない……など、それっぽい話をしてたのだけど、だんだん中野監督のテンションが上がっていくとともに新宿でどこからともなく聞こえてくるアナウンスの話(「都市の妖精」というネーミングにウケる)や、特撮に出た女優がアダルト業界に流れてくる話、地方CMの話などにシフトしてって、面白雑談風味に。


後半はほとんど中野監督の独壇場。前半は唐沢がそれでもヒートアップしていく中野監督を抑えて半田君のフィールドに話を持っていってたんだけど、話があまりにも面白いうえ会場のウケもいいせいか後半はまるっきり二人トークで半田君は聞き役になってしまっていたよ。
後半はさらに面白雑談が進行+監督の「怪奇大作戦」や「シルバー假面」の脚本の話や、今の特撮の話など。
スターウォーズのテーマに日本語で詩をつけた歌の話(子門真人が歌ってたやつ)から、ターミネーターやインディジョーンズの歌に曲をつけて歌ったとこと、最近の映画には二つ名(○○の××みたいな)のあるキャラが出ない……という話から、風の谷のナウシカで「風の谷のォ!」のセリフやらで涙が出るくらいに爆笑。
と書いててもなんだかさっぱりわからんと思うけど、とにかくひたすらモノマネと替え歌とバカ話のつるべ打ちで面白いのなんの。正直わからないネタもあったけど、ひさしぶりに爆笑させてもらった!中野監督のトークがこれほどのスペックを持っていたなんて!


それでもところどころちゃんと現代人の悪口は「消化器系(ムカつくとかキモいとか)」になってしまっているのは昭和時代のムダな言い回し(ことわざを言う大人がいなくなったとか)が失われてしまったからだとか、今のドラマは規制ばかりで伏線を張ろうとしても地味なキャラしか出せないとか、東京人の話す大阪弁は芸人の話す河内弁ばかりだとかへええと思うところもあって、そういう意味でも面白かった。


10時半までの予定なのに、時の経つのを忘れるままに11時までトーク。最後は半田君も挨拶してたけど、ちょっと悔しそうな感じだった。ちなみに面白かったのは中野監督の帽子を持ち上げて「ひえーっ!」ていう昭和風ビックリリアクションだったそうな。


ということで昭和40年代を語る……というよりは、途中からすっかり中野監督と唐沢俊一の思い出バカ話トーク大会になってしまってたけど、これはこれで面白いからアリ。
というか今夜語られたもの全てが記録に残らない(誰もそのときは貴重だと思わない!)B級文化の塊だし、絶対字では伝わらない(面白すぎる替え歌の数々は著作権の関係でラジオでは流せないそうな。JASRACめ!)ものなので、こうして楽しい時間を過ごせたのはものすごく貴重な時間だったなあと今にして思う。いやあもう、大変に面白かったんだよ!



会の本格稼働は7月からだそうなので、今度は半田君も活躍できると良いね。会の歌を作るらしいぞ。