面祭2

鈴木美潮プレゼンツイベント。
http://www.loft-prj.co.jp/interview/0311/07.html
http://340.340340.net/
いきなりゲロくさい歌舞伎町。「ここは相変わらず臭い町だぜ!」ということでロフトプラスワンに到着。
会場前にはライダージャケットやヘルメットをかぶったいかにも濃いファン集団の面々が。だいたい40過ぎくらいのひとが多かったかな。
整理券順に入場して開場前は当日限定の面祭2Tシャツと佐々木剛日めくりカレンダーの販売も。売ってたにいちゃん(若手役者?)がイケメンだったよ。


昼イベント、ローカルヒーロー祭から居残り参加のクラッシャーカズヨシの前説のあと、藤岡ニューシングルのプロモビデオ上映。
それに続いて藤岡、佐々木の両氏が登場。黒のスーツでキメキメの藤岡、面祭2Tシャツの佐々木。佐々木の劣化ぶりは知らない人にはショックであっただろうなーという気が。ベイダー卿の中身みたいな感じだもんな。今は新潟で芝居をしているそううな。へええ。
放映当時、藤岡が貧乏で隣の農家の腐りかけたキャベツをもらってきて食べた話とか。このへんは著作にあるとおり。お互い同じ養成所で認め合ってた話とか。「藤岡君は当時からかっこよかったけどいつも同じ服だったねえ〜」という話になったり。


てところで第3のゲスト平山Pが登場。どこに行くかわからない相変わらずのおしゃべり暴走ぶりは健在。
まずは鬼籍に入ったライダー関係者を偲んで黙祷。この後もときどき亡くなった人の話になったりして。35年の歳月が。品川女学院の生徒が文化祭でチャリティのために作った「品女キティ」を持ってきて寄付を募る平山P。すっかりボランティアの人だなあ。
この間のマガジンでマンガになってたとおりダブルライダー編は試写で泣いたのだけど泣くつもりで試写を観たという話とか。事故で主役交代したときは、代役の人がどんなに良くても前の人と比べてしまって人気が下がる「アレルギー」が心配だったというけど、ライダーの場合は人気が上がって良かったという話を。
2号からの変身ポーズも、藤岡は初め恥ずかしかったけど、佐々木から開き直ってやればいいというアドバイスを聞いて吹っ切れたという話。初めの変身ポーズもちゃんと決まってなくて、ポーズの途中でジャンパーのチャックを開けてたりして(このときの演出は折田D)おおらかだったなあと笑いあう壇上。V3もダブルライダーが改造してたけど、科学者とカメラマンは医師免許持ってないのに手術しちゃってていいの?とか。そういえば本郷が通ってる大学も城北大学だったり城西大学だったりして結構いい加減だったなあと笑う平山P。


ここからは告知されてないゲストが連発!まずは滝和也役の千葉治郎登場。今は引退して山の仕事をしているそうだけど、ルックスが当時とほとんど変わってなくて会場ビックリ。久しぶりに東京に出てきて落ち着かない様子。
当時からすごいアクションだったけど、同じアクションでもライダーより巧いとアレなのでレベルを落してもらってたという話になったり。ライダー役は変身したらロケは終わりだけど、滝は変身できないから大変だったとかそういう話を。


そして緑川ルリ子役の真樹千恵子登場。今ではヨガ教室の講師をしているということでとにかく足が細い!仮面ライダーの初期のヒロインだけど、本郷退場とともにヨーロッパに行ってしまったという設定なので出番はそんなになかったりして。ヒーロー交代と同時に乗り換えるようなヒロインはマズイということで退場にしたらしい。


壇上に5人が揃ったところでひとまず休憩。
当日は特別メニューとして抹茶のカクテルにサクランボが入った「面カクテル」と麺にカレーをかけた「面カレー」が特別メニューとして販売されていたぞ。


休憩終わって再び酒井の前説。トーク伸ばしてとの楽屋からの指示にしたがって伸ばすものの持たず、昼間のイベントのゲストから居残りで客席にいた稲田徹を客席に上げて「地獄の番犬、デカマスタアァァァ!」と一言叫んでもらったりして。どんなゲストが来るかわかったもんじゃないなあ。ちなみに呼ばれたときは物販で買い物してて、藤岡本を持っての登壇。外人OTAKUみたいな感じの人だった!


「キティちゃーん!」のコールで後半戦開始。
後半はまずは来月発売のカブトのゲームのプロモ上映から。普段ゲームをまったくやらない面々だけに、まったく当たり障りのないコメントに終始。昭和ライダーの面々にはライダーバトルばかりのゲームのプロモはアレだと思うのだけど。このイベント自体がバンダイの協賛ということでの上映だったのだけど、だからゲストが豪華だったのだなあと後から考えると納得。


後半はさらにゲストが充実。
仮面ライダーSPIRITS村枝賢一は滝ライダーの髑髏ヘルメットを持って登場。千葉本人に被ってもらったり。ていうか本人は読んでないっぽいカンジ。


ここからはフリップに沿ったテーマトークに。
赤福弁当」
関係者の著作ではマズイと評判だったけど、スタジオが遠かっただけにやはりありがたい存在だったとか。


「ライダーガール」
スーパー1のハルミ役の田中由美子登場。太田胃散のCMの人ね。第2期のヒロインだけにあんまり変わってないカンジ。ていうか第1期メンバーと絡んでるわけじゃないのであっさりトーク。少年ライダー隊の隊長(滝)とジュニアライダー隊の隊長が揃いましたね!という話に。真樹のまるで前世のことのような……という他人事のようなコメントが時代を感じさせた。ライダー放映当時は知名度がなくて、ロケ先のホテルの部屋の名前が「山本リンダご一行さま」になってたという話とか。


そしてV3の宮内洋が登場。どこまでゲストがくるのやらー。
相変わらずハデ目なヒーローファッションでの登場。


「爆発」
爆発があってもカメラ位置で見せてるからあれは安全なんですよ、と著作で書いてるとおりの持論を展開する宮内だが他の人はおおむね火薬はやはり怖かったという話に。爆風で前が見えなくて煙の中で立ち止まってたせいで使えなかったカットもあったという千葉・藤岡に対して、「そこでその煙を突き抜けるのが風見志郎なんですよ!」とアピールする宮内。佐々木が爆発に巻き込まれてで火達磨になったとき、前からではなく後ろから毛布をかけられたせいで頭に火が移って大変だったとか。
爆発といえば四国ロケで島の形が変わったと言われるくらいに火薬を使ったけど、あれは現地の有力者にコネがあったからとか、普通のロケでも爆発は撮影の最後にやってやり逃げ撤収しちゃう(水中火薬は魚が死ぬから禁止されちゃったそうな)とか、ビミョーな話も。


宴もたけなわといったところで花束を携えなんと平成ライダーから村上幸平登場。平山Pに花束を贈呈。
仮面ライダー1号2号V3は知ってる」と訊かれてはいと答えたものの、「滝和也知ってる?」と聴かれて返答に困る村上。「昨日自転車でコケちゃって……」とボケるが「仮面ライダーが自転車でコケるだと?」とさらに宮内に突っ込まれてタジタジに。ちと気の毒であった。藤岡にヒーローとしての志を受け継いで欲しいと言われてたけど、ライダーとはいえ劇中であんなキャラだったりとか死んでたりするのは知らないんだろうなー。


「あなたにとって仮面ライダーとは?」
「僕を育ててくれた作品」という村上、「いろいろヒーローをやってきたけど仮面ライダーが一番」という宮内といい話の中、「改造人間」と一言で斬っちゃう千葉がさすが。


ゲスト全員が揃ったところで変身ポーズ。ちょっと照れくさそうな藤岡。カイザの変身ポーズはちょっと浮いてる?藤岡の1号ポーズビシッとしててはカッコ良かった。やっぱり先輩が先に……と言いつつトリをとっている宮内がっ。
さらにプレス向けに撮影タイム。読売ウィークリーとかに載るらしいぞ。平山Pの目つきが悪かったら、それはカメラを探しているからだと思いねえ。


そして祭恒例という主題歌メドレー。4曲をみんなで歌う。ボーカル入りなのでちょっと聞きづらかったけど、まあ歌えないだろうからこんなもんかなといったところ。


最後は一言挨拶でシメ。
「みんなが揃った映画をやりますから」と言ってた平山Pのコメントが印象的。ウルトラと同じようにはとてもいかんだろうなーとはいえ、そういう人だからこそみんなに慕われているのだろうと思う。みんな死んじゃったけどボクは40周年でも50周年でもやりますよ!と意気軒昂。
そして大トリの藤岡は「子供たちの心に愛の灯火を〜」といつものぐだぐだな藤岡節でシメてたり。ううむ、やはり藤岡のキャラは濃いぜ!
そして退場の時も、BGMにかかってる「ロンリー仮面ライダー」で鈴木が留学中励まされたというエピソードをしゃべりながら退場する平山P。ほんとうにおしゃべりなおじいちゃんだネ!



てことで終了。
ゲストが多かっただけにちょっとおなかいっぱい感もあったけど、楽屋にはさらに多くの関係者が集合していたそうで。関係者にとっても同窓会という趣のイベントだったみたい。
不謹慎ながら役者同士の素の部分、個性のぶつかりあいのギラギラした部分がかいま見えて面白かった。ヒーローとしてどうなの?というのはあるかもしれないけど、役者としての人間性みたいのが見えたほうか個人的には面白かったりするんだよな。
まさにこの日この時でなければ出来なかったイベント。平成のライダーシリーズももう30年くらいしたらこういうイベントが開かれることもあるのだろーか。