仮面ライダーカブト #34

ハイパーカブト登場編。つーかハイパーカブト自体は前々から出てたわけだけど。あっさり爆死する加賀美が哀れすぎる。えっ!?て感じ。
それにしてもぼっちゃまは最高。サブキャラ・サブストーリーがメインよりおもしろくってどうする!?きっと12月あたりの井上脚本で泣かされることうけあい。
設定のとっちらかりやキャラの行動原理や脚本のいっぱいいっぱい感はともかく、今回一番のミスは『未来は決まってる』って描写しちゃったことかなあ。いずれ○○するって何にでも使えちゃうぞ。やっぱり時間ネタは難しいね。


それにしてもカブトに入り込めないのは、一言で言えばに勧善懲悪の要素が薄いせいだと思う。今に至るまでZECT、ワームともに行動原理を謎にしたのが痛かったというか、そこが一番の問題なのでは。
天道の行動が槍玉にあげられがちだけど、要するにワームなりZECTなりがどうしようもなく憎い悪役であることが描写されてさえいれば、天道が何をしようが設定がどうブレようがスカッとした気持ちで番組を観られると思うんだよね。
「命より大切なザビーゼクターを……」と泣いてる影山を見てザマ見ろって思う人は少ないと思うし、そういうとこで拒否反応があるというか、素直に応援できないというか。
自分も普段こうしてこちゃこちゃと感想書いてるけど、どんなに理屈をこねようと特撮番組で視聴者が見たいのは「どうしようもなく悪くて憎たらしい奴が強いヒーローに倒されるとこ」だと思うし、そこのところで米村脚本はツボを外してると思うのだ。そこさえ押さえておけば視聴者はちゃんと共感してくれるし、それ以外は極端に言えば『どうでもいいことだ』と思うんだけどなー。