コメント返信

とりあえず他の方のコメント返信はパスさせてください。申し訳ない。


後藤夕貴 さん
今回はこちらこそいろいろとご迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした。コメントもありがとうございました。
僕のほうもこれで一区切りにするつもりです。


まずタキオンの件ですが、単に僕が拘っているのかもしれませんね。意見の相違という問題ではなく、後藤さんがどうしても勘違いしているとしか思えないので……。


クドイですが科学考証の点から書いてみます。もしタキオンが定義どおり*1のものなら、弾として使用した場合には


『発射した瞬間に未来へ飛んで行く』(相手には到達もしません)
『速ければ速いほどエネルギーを失う』(当たっても効きません)


ものになります。こんなもの弾丸には使えませんし、そもそも定義どおりならタキオンは光速以下にならないはずですしね。
後藤さんはあいかわらずタキオン『超光速』ではなく『等光速』なものと勘違いしているし、コラムで書かれたようにはならないはずです。*2
なので僕はどう考えてもあれがファインバーグが提唱したとおりのモノだとは思えないのですね。


『超光速』もしくは『等光速』じゃないとすればあの光弾は普通の弾丸と同じだからクロックアップで避けられるのは当然だと理解してもらえるはずです。もちろんクロックアップ空間で弾丸を発射すればクロックアップした相手にも命中します。時速100キロで走る車にボールをぶつけるには、同じ速さで並走する車からボールを投げればよいということですね。
なので別にこれは演出の粗でもなんでもないです。


なぜタキオンと言う名前を使うのかは『時間に関係する上に仮想の粒子だからSFの味付けとして都合がよい』以外に書きようがないですね。何回も書いたのでもう書きませんが。


これ以上僕にはわかりやすく書けません。



「嫌なら見なければ〜」ですが、該当の部分を読んでも「整合性が崩れても後付けでごまかす工夫」とか「気にならないレベルで抑える」という話とは全然関係ないように思いました。
『泣ける』『素晴らしい』『名演出』としか書かれておらず、ご自身が提唱するとおり『面白いものの何が素晴らしいのか?』を言語化して語るのが難しい例として挙げられているのは理解出来ましたが。
なのでなにがすりかえなのかわかりませんでした。


コラムも会員制のサイトに載っているものならともかく、ウェブにオープンにされているものですし、それを紹介してはいけないものとは思いませんでした。



議論の件に関しては、こうして第3者からの視点があることで、二人だけのメールのやりとりよりも有意なものになっていると感じます。別に価値基準を否定されているとも思いませんし、決着なんてどうでもいいですが、読んでいる方にとっても我々のスタンスが見えて良かったのではないでしょうか。



僕は今回の件である程度後藤さんの主張がわかったような気がするので、僣越ながら一つだけアドバイスをさせていただければ、「ご自身の書かれているとおりに技術論を駆使して作品を褒めては如何でしょうか」。


後藤さんの主張を読んでも『いいところもあるんですよ』とか『興奮させられたことも事実ですが』とかほめ言葉が抽象的すぎます。さらに言えばご自身の他のコラムでも「記憶の美化」についてやたら警戒し過去の作品のアラを書きこそすれ、その楽しさについてはほとんど語っておられない。アラ探しはあれほど細々と書いているのに。これではアラ探し目当てのアンチに見られても仕方がないでしょう。もちろん現行の作品を褒めるのが無理なら過去の作品の思い入れを語るのもかまわないと思います。


作品を理論的に褒めることや、面白いツッコミ芸はかえって難しいのは百も承知ですが、今のままの作風ではどうにもアンバランスだし、身内にはウケるのかもしれませんがウェブで読んでいる人には後藤さんは誤解され続けるのではないかと思うのです*3。特撮番組が好きで観ているという点では後藤さんも僕もコメントをつけてくれた他の方もみな同じだと思うので、作風の問題はやはり大きいのではないでしょうか(関係ないけど「とんでもないことだ」っていうフレーズはちょっと使ってみたくなりますね)。


後藤さんの次のコラムも期待しています。

*1:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%AD%E3%82%AA%E3%83%B3

*2:ちなみに強いレーザー光線で鏡が割れるのは、すごい勢いで光粒子がぶつかる(物理エネルギー)からじゃなくて単にガラスよりも『熱い』(熱エネルギー)からです

*3:http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20051011#p1いいこと書いてるなあ