ウルトラマンマックス #39

最終回だけどデロス側の心変わりが急すぎて、お話的にはなんだか駆け足な印象。デロスも人類と同じくらい暴走してるじゃん!とはいえノンマルトの逆バージョンと考えるとちょっと面白いというか、指導者の勘違いでひとつの世界が滅ぼされるというのもまたリアルなのかも(?)。
アクションパートはずっと観たかったマックスギャラクシー剣を見せてくれて嬉しかったなあ。やっぱりあれはこう使うべきでしょ!独立したデバイスとして、マックス復活のキーとして使うというアイデアも良かったと思う。実はウルトラマンのアイテムも、地球人に解析出来る範囲内のテクノロジーだったとすると、それはそれで妄想が広がるなあ。
各地に林立するバーサークシステムの絵なんかも良かったし、特撮パートは文句なし。


脚本家の小中千昭氏が最終回についてコメントを書いてるけど、最後だけにやっぱりいろいろな人の意見があったんだなあ。まとめるって大変!小中氏自身のアイデアだとどんな感じになっていたのかな?
http://www.konaka.com/
HPで脚本も公開されてるので大石脚本*1の書きかたと比較したい人はどうぞ。響鬼本スレでも擁護されないのって……。*2


マックスはこのとっちらかり方が魅力ではあるけど、連続ものにしなくてもいいからもう少しキャラを固めてくれたほうが良かったように思う。ギャグ話でギャグをやっても、普段やってることがシリアスというわけじゃないからそんなに意外性なかったりして。あとキャラが固まってないと個人的にはあんまり思い入れできなかったりして。
要するに話のレベルが多少ガタついてもキャラで持たせることができたと思うんだよね。
あと怪獣を素直にやっつけて終わり、というパターンから外れた話が続いたりすると、やっぱり落ち着かないというか、マックスという作品のスタンダードがわからないのが惜しかった。視聴者が過去のウルトラを知ってるというわけじゃあないんだし、前半こそスタンダードな話を固めておくべきだったと思うよ。
後半になってやっと怪獣や宇宙人とまともに戦う話になったせいで後半のほうが面白いと思って観てた。そういう意味でもシリーズ構成は要ると思った次第。
環境問題とかのテーマは説教じゃなくキャラの行動で語ってる話はオッケー。
http://d.hatena.ne.jp/kasindou/archive?word=%a5%a6%a5%eb%a5%c8%a5%e9%a5%de%a5%f3%a5%de%a5%c3%a5%af%a5%b9
自分の過去の感想読み直してもそんな感じ。


メビウスは八木監督の希望するようなSW的なウルトラマンになるのかな?