超星艦隊セイザーX

ヒーロー番組ではある意味タブーな、家族を人質にしたエピソード。これぞドラマ!
ヒーローとはある意味大衆の奉仕者であるわけで、そこで個人の欲望(もっといい言い方はないかな)とどちらをとるか?というのは最大の葛藤なのかもしれん。
強ければ、ただそれだけでヒーローと認めてしまう間抜けな価値観こそが、今の時代の誤りなんだろうな。

「超星神プロジェクト」は、番組から商品にいたるまで、「親子の愛情」「家族のコミュニケーション」を大切にしたプロデュースを行っています。

コナミOHPより。
というのはいいコピーだと思う。前2作のときにこんなこと書いてたっけ?というツッコミはさておきながら。


ところでせっかくサイクリードが大喜びしてるのに全然判ってないブレアードがおもしろい。たっ君がブレアードの考察力に感心しているけど、結局他人のことのほうが客観的に見れるという意味では似た者同士なのかもしれない。


ケインのエピソードの他にも、セイザー3人とは別に(シャーク隊長が不在、という理由をちゃんと設定しているのも巧い)ジャッカルとシャーク隊長の関係の伏線は消化していくわ、年齢差なんかの設定の隙間をきちんと埋めてくわで、脚本の林氏はいい仕事をしていると思う。シリーズ構成って本当に大事ね。
キャラクターがシナリオのコマじゃなく、人間として活き活きしてる作品はいいなあ。
これで超星神シリーズは最後というのはもったいない*1ね。こんなにおもしろくってためになる番組になったというのに……。

*1:最後だからこそEDがタイアップじゃなくてセイザーX体操になった、というのはほんとなのかしらん