仮面ライダー響鬼

シフト組に向かって書いてみる。

劇場版仮面ライダー響鬼公式ブログhttp://hibiki-movie.cocolog-nifty.com/の荒れっぷりが酷い。日曜のテレビの不満もあるかもしれないが、はっきりいってここはそういうことを書くところじゃないだろうに。空気読め以前の問題。

今までのファンが抗議しているのだとすると、響鬼ファンってメール欄も頭の中も空っぽな卑怯な連中なのだと思われそうでイヤな感じ。「仮面ライダー響鬼」という番組の教育効果を語る連中がこれじゃあ、番組にこめられてるメッセージなんて視聴者には届いてなかったんだろうなあと思わざるを得ない。ほら、やっぱり説教番組じゃダメじゃん!


個人的な番組の感想は昨日とか先週書いたとおりなんだけど、他のところを読んでも拒否の理由にあんまりロジカルな意見が見当たらないのが残念。テコ入れで雰囲気が変わることに対する拒否反応を書くにしても、もうちょっと何とかならないものかと思う。


実際のところPD交代は番組やおもちゃの不振というよりスケジュール関連の理由が大きそうだが、もし現状のままだったら本当に空中分解して、例年以上のドッチラケな最終回になっていたのかもしれない。
個人的には緊張感のない山奥の秘密の害獣退治はもういいので、明日夢パートのために都会編になってもまったくウェルカム。山狩りが観たければ「ご近所の底力http://www.nhk.or.jp/gokinjo/backnumber/index.html」でも観ておくれ。そもそも何故鬼が密かに魔化魍を退治しているのかの説明ってあったっけ?ファンがうなる緻密な設定とやらは?
ちなみに個人的には龍騎以降の人知れず戦うライダーには疑問があったりするがそれはまた今度。


個人的な好みを書くなら、ドラマというのはそこに登場する人間の生き様を描いたものであるべきだと思う。送り手が望む言葉をしゃべらせるためだけのキャラクターに魅力なんてない。ヒーロー番組が教育番組だというなら、メッセージを言葉でなく行動で示すものだろうに。
伝えたいことがあるなら、せめてもっと上手にこっちをだましてくれ!


だから自分は井上敏樹のキャラが好きだし、演じる役者にもホンが好かれるのだと思う。カリカチュアめいていてもちゃんと人間を描けているからね。その描写が多少極端ではあっても、自分と同じような平凡な人間をわざわざテレビや映画、舞台で観る気にはならないだろ?そこで好みの差が出るのは仕方のないけれど。
響鬼」のまったり感が好きだという人もいるけれど、そもそも他人とまったく対立のない生き方ほどウソくさいものはないと思うけどねえ。そこにドラマはあるのか?といえば……ないよな。
明日夢がぶつかっているのは「他人」ではなく「現象」だという意見があって、なるほどなあと思った。そんなのに共感しろと言われても無理無理。子供ならなおさらわけわからんし、それを切り抜けるための説教なんぞ聴きたくないし、観てもらえなくなっても当然といえば当然だ。


少し離れるが、「響鬼」にかぎらず、テレビなり映画なり人気のあるものは何が魅力なんだろう?と考えてみるのは楽しい。自分がその作品の何に惹かれているのか、そのキャラクターのどこが好きなのかを知ることで自分の内面をのぞけることもあるし(こういう考えかたは女性にはあてはまらないかも知れないけど)。
脊髄反射をする前に、せめてそれくらい考えてから発言したほうが余計な恥をかかないですむよ。てことで。


まあ結局のところ井上アンチがどう騒ごうとおそらくもう終了間際まで(またはもう最終回まで?)脚本はできあがってるだろうからして、いまさら抗議してもムダなのである。おつかれさまでした。シュッ!