仮面ライダー響鬼 二十九之巻 「輝く少年」

エンドタイトルドーン!「輝く少年」


ハァ?というのが正直なところ。結局明日夢は山で説教されてなんとなく元気になってるだけじゃいつもとまったく変わらない。先週からせっかく話が動くかと思ったらいつもと変わらなくてガッカリ。


先週は久しぶりに面白かったのに。
いきなり折れる音撃棒、やっと見えてきた敵方の動き、久しぶりの明日夢とヒビキとの旅(万引き少年のくだりはもうちょっと考えろだけど)、完全体の武者童子と、その強さの描写。
武者童子・鎧姫と威吹鬼轟鬼の戦いはかなり燃え。金田治監督はアクション畑出身だけあって、廃墟を立体的に使った殺陣とカメラワークがすごくよかった。


てな感じで先週は今までで一番面白い回だったのに今週はいつものノリ。鎧童子があいかわらず強かったり、ヨロイツチグモが置物化しなかったりというのはいいけど、結局明日夢の成長を描けているかといえば全然そうじゃないのだよな。


というより仮面ライダー響鬼という番組は一年を通して明日夢の成長を描いていくはずなのに、それをちゃんと描写されているとはとても思えないのが正直なところ。
クウガのときはゲストキャラに対して話を完結させていたから同じようなノリでも許せたけど、今年はちょっとなあ。井上脚本のシナリオ投げっぱなしが嫌いな人が、毎回投げっぱなしにされてても平気なのが不思議。マンセーされているのを読むと同じ番組を観たとは思えない……。
http://blogs.dion.ne.jp/fujimaru/archives/1771013.html



ぼくのかんがえたもえる29わ

威吹鬼轟鬼、鋭鬼を退け(から逃げ、ではない)里に向かうヨロイツチグモ。里が見えてきたところで、下山途中のヒビキと明日夢に遭遇する。
(略)
ヨロイツチグモの攻撃で弾き飛ばされる響鬼。その拍子に音撃棒を落としてしまう。逃げようとする明日夢の前に転がってくる音撃棒。
「少年、逃げろ!」
逡巡する明日夢響鬼はツチグモの攻撃を音撃剣でしのぐが、次第に押されていく。
心を決めた明日夢、逃げようとしていた足を止め踵を返し、音撃棒を拾う。それに気づいたツチグモが向きを変えると、巨大な足で砕かれた地面の石が明日無に飛んでくる。
「うわあっ!」
「少年!」
明日夢、石が当たり傷つきながらも、
「ヒビキさん!」
音撃棒を投げる明日夢。ジャンプしてそれをキャッチする響鬼、そのまま背中にとりついて音撃打「一気火勢」を決める。消滅するツチグモ。
安心した明日夢は気を失う。

◆同・数分後
「おい、しっかりしろ、少年!」
ゆっくり目を開ける明日夢
「ヒビキさん……」
「よかった。大丈夫か?」
「はい」
「そっか……少年、あのとき逃げても良かったんだぞ」
「僕わかったんです。逃げてもなんにもならないって。心を強くもたなくちゃいけないって。それを教えてくれたのは、ヒビキさんじゃないですか」
「そっか……そうだな。サンキューな、明日夢
初めて名前を呼ばれたことに感動する明日夢
「はい!」

二十九之巻「輝く少年」 〜了〜

これなら納得出来るのだけど。


さて来週から井上敏樹脚本と言うことで、予告を観ても露骨にテイストが違うので期待してしまうよ。細川茂樹本人も9月から面白くなると言ってるので信じていいよね。
今からキャラ立てし直しごくろうさまです。