15周年だってねぇ

名前くらいつけてあげなよと

他の日記で劇場版 鋼の錬金術師の感想を読んでるのだけど意外(?)にも好評な感想が多い。うーん、個人的にはもっと不評かと思っていたのだけど。

こういうのを読むと、受け手は物語を完結させてほしがっているのかなあとちょっと不思議な気がするのは自分だけだろうか?自分なら、その作品が好きなら完全に終わってほしくない、ずっとその世界の中で遊んでいたいと思う。たとえばエヴァンゲリオンならテレビのあの終わりでも全然問題ないと思うんだけどね。あの劇場版は、君たちが見たがっていた物だったか?
果たして幸せになったお姫様の老後を読者は読みたいのだろうか?


まあハガレンにしろエヴァにしろ、まだ漫画が続いているのでファンのほうもこれで終わりとは思っていないのかもしれないけど。メディアが違えば別物、と割り切れないのは自分が不器用だからか。
欠けたものを埋めたいという受け手の欲求を満たすことが、物語の骨子であり魅力だという理屈はわかるが、設定の隙間を埋めることがその作品の完成度を高めるとは自分には思えないのだ。

突き詰めれば、受け手は筋立てなんかよりキャラクターに魅力を感じているはずだし、物語の終わりは同時にそのキャラクターの終わりで別れであるわけで。終わりを望む受け手と、終わりを望まない受け手のどちらが作品を愛しているのか?

というようなことをつらつら考えてみたり。


自分の感想は昨日書いたとおり。
http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20050723#p1