そのとき自衛隊は戦えるか 井上和彦

そのとき自衛隊は戦えるか

昨日のNHKスペシャルがあんまりだったので紹介。

現在の自衛隊のおかれている状況や戦力分析、有事の際のシミュレーションと充実した内容。せめて9条の問題を語るにはこの本を読んでからでないとダメなのではないか。


特に自衛隊と米軍との関係は日米安保条約だけで簡単に語れないくらいに密着、というより融合した関係で、果たして今の状況でアメリカに文句を言える立場に……などというセリフをしゃあしゃあと吐ける議員は本当に勉強しているのかと言いたくなる。

個人的には9条の抱える問題云々よりも、こんなに人のために尽くしているのに理解されていない自衛隊の扱いは酷すぎると思っているので、せめてそれだけでも一般の人にわかってほしいと思う。感情的ではあるけれど、自分がそうだったらとてもやってられないよ。
自分が臆病で小狡い人間だと思ってるので命懸けの仕事をしている人というのはものすごく尊敬する。

基地の近くで騒音がうるさいとかいう理由がある人はともかく、実際に自分が害を受けたわけでもないのに目の敵にしている人ってよくわからない。
昨日も書いたけど教育って言うのはおそろしいと思う。

 ありもしない自衛隊の侵略糸や暴走の可能性を詮索する人々は、どうやら中国や北朝鮮とつきあいすぎて、軍隊とは「解放を名目に他国を侵略し、自国民にも銃を向ける集団」と信じ込んでしまっているようだ。
 しかしそんな心配は必要ありません。
 自衛隊は民主主義国家・日本の軍隊ですから。

ちなみに中国は数で言えば世界一の規模。北朝鮮は国民の20人に一人が軍人の国。

肝心なのは「なぜ」戦争が起こるかという部分であって、それは9条があるから無いからという問題ではないというのはいいかげんみんなわかっているよね?